月別 “ August 2007 ” 列挙

“ August 2007 ” に書き連ねた俺様日記の数々。

そして住み込み就労が始まって1週間が経った。

 こんなにも疲れる仕事だったとは知らなかった。
 そんな大企業でも証券取引のバイヤーでもないし、ウォール街のビジネスマンでもないのに、ちびっと煙草吸う時間すらない。
 なので、喫煙タイムは、仕事のついでに外へ出てまた同じ部屋に戻るまでの自転車に乗ってられるあいだしかない。一本丸ごとは吸えない。


 ちょっと肌寒いぐらいに設定されてるはずのエアコン部屋で汗だくって……
 しかもそんな部屋で、座ってるだけで汗がにじんでくるって……
 とはいえ、んなバカみたいに自分の足で走りまわったり、あちこち動きまわってるってわけじゃ~ない。
 むしろ、身動きが取れない感じだ。
 なんか“忙しい”ってこういうことを言うんだって改めて痛感した。


 とはいえ、時間に追いまくられるっていう精神的な圧迫感もあるんだろうな。
 そのあいだは、時間以外の事柄に、一切左右されない。人が来ようが人が出ようが、雨が降ろうが、雷が轟こうが、寒かろうが暑かろうが、時間以外は関係なし。
 何時になったらあれやってとか、何時になったらこれやってとか、すべての仕事が時間で区切られてるわけじゃないけども、これぞまさにパートタイマーの醍醐味であり、その真髄かなと思う。
 雇用関係は、時間の売買。
 それが解ければ、あとはバイバイ。
 人間関係は、特にないない。


「松田さ~ん」
「あ?」
「だいじょうぶ?」
「ああ、だいじょぶ」
 おぉ~、嬉しいお心遣いだ。
「じゃあ、200円あげよう」
 しかし、人の気遣いにお金で応える俺様は最低だ。


 まあ、忙しくなったらなったで、大変ではある。
 でも、それ以上に個人のモチベーションと全体的なスピードが上がる。と同時に、その分、仕事の効率も上げようとするので、悪くない。
 人手不足ならなおさらだ。


 “先延ばし”とか“後まわし”にするっていうやり方に耐えられない俺様は、とってもせっかち。
 そんなに急いでないからとかいう理由で、それをやらないっていうのは、理由としては通用しない。
 “やったほうがいいこと”も、“やらなきゃいけないこと”と同等として見てしまう。
 “できない”なら仕方ない。できる人がやればいいし、できなことを責めるつもりもない。それは教えるやつが悪い。
 でも、“できる”なら、それはやらなきゃならない。
 なので、俺様と一緒に仕事をすると、大変に息が詰まるらしい。


 あと、“ついで”っていうのを理解してもらえず、それに対していちいちブツブツと文句を言われるのがダメらしい。
「あちょっと、それ取って」
 近い。そっちに行った。
 そのついでだ。
 なのに、こうだ。
「自分で動けや」
 俺様が立ち上がろうとするしぐさすらないのがいけないのか?
 どうやら俺様ってやつは、人を使うって側の立場には不向きらしい。なにかと文句を言われる。 


 なので自然と人を頼らなくなって、声をかけることすらしなくなる。
 でもそれは、ムカつくからとか気分が悪いとかいうしょうもない理由じゃなく、ただ単に必要ないからだ。
 人がやらないなら、自分がやればいいだけの話。
 それが難しくなってきたら「ちょっとこれやって」とか頼むようになるんだろうけど、そうじゃないから自分がやればいい。
 ものすごい威圧感があるようだ。


 仕事なんて結局慣れなんだろうし、仕事は世の中数あれど、仕事そのものより職場って場所が難しいなと思う。
 でも意外に、職場でうまく立ちまわる人ほど、それ以外はうまくないなとも思う。

  • August 31, 2007 2:47 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

砂嵐から豪雨に変えても小一時間の道のり。

 以前、目覚ましのことについて書いた。
 スーパー雷電が役立たずなため、ラジオの砂嵐にしていると。
 が、それでも起きなくなってしまったので、さらにボリュームを上げてみた。


 するとどうだろう……


 “豪雨”になった。
 それなりの音量なら、たしかにサーッて感じで“砂嵐”だ。窓の外と相まれば、刹那の“時雨”とさえ感じられる。
 しかし、数字を出して“ボリューム35”ともなると、ズドーって感じ。
 夕立とか台風ばりの音になりやがった。


 それでもそれが鳴りだしてから一時間後まで起きなかった俺様は、きっと雨に打たれて死ぬんだろう。


 自分が死ぬときの姿ってのを想像してみることがある。
 わりと楽しい。
 非現実的なことを、無理やり現実的に起こしてみるってのは、これがなかなか労力を使う。


 実感のない脳ミソの思考ってやつと、実感のともなう感覚ってやつを、同時にフル稼働させないといけない。
 このとき、ガムを噛みながらやってみると、なかなかどうしてうまくいく。
 意識だけ自分から離れさせようとしてはみるけど、とりあえずガムだけは噛みつづけるという実感は途切れないためだろうか?
 全然集中してない感じが実にいい。
 テレビを見ながら一生懸命かつ無心に鼻毛を抜きつづけてる自分に似てる。


 だからなんなんだろう?


 砂と雨は、なんとなく似てるってことだ。

  • August 30, 2007 1:59 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

“ぼくがすべ~て~ぇ~” by ゆずの『いつか』より

 あ、そうだ。
 そうだそうだ。そうだった。


 バイトのお給料日だったのだけども、辞めた人から電話がきた。
 深夜2時。
 一応わかってるから、仕事もひと段落するだろう時間帯になんてな配慮からだとは思う。
 しかしだ。
 ひさびさに理由のわからないイライラを感じたぜ。


「あ、もしもし? まっつん?」
「ああ、なした?」
「おれの給料明細ある?」
「ああ、どうだっけ? あったっけ? 見た?」
「捨てるなよ?」
「捨てねぇよ。つーかだれも触ってねぇから。ああ、たぶんあのおっさん持ってんじゃね?」
「あ、ホント?」
「知らね。でもおれらもらってないから持ってんじゃねぇの?」
「あ、そう。わかったわ」


 ……すっげぇ元気。やたらとハツラツ。
 あんなに弾んだ声、今まで聞いたことねぇ。
 嫌味だ。
 そんな気はミジンコほどにもないとしてもだ。


 俺様がこのとき感じたのは、話してて楽しいのはB型。
 でも、それと同時に、一緒にいて一番イライラさせてくれるのもB型だっつーこと。


 客観的に考察。


 O型は、よくどの血液型とでも相性がそれなりにいいと言われる。
 でもそれは、O型がだれにでも合わせることができるからに過ぎないと思う。


 O型は、必要な分だけを残しながら意図的に自己主張を消すことができる。
 基準は常に自分だ。
 その分、一番したたかだと思う。かなり計算高いはず。
 でも、その基準すら自分自身なために、計算高さも策略も、まったくもって見当外れなことも多い。
 それでいてあらゆる基準が自分なために、なんだかんだと性格にムラがある。それまでその人が過ごしてきた経験や環境、状況によって性格が違う。
 というのは、根っこになる部分すらないということ。


 それはつまり、こういうことだ。


 人から見える自分に対する“本質”っていうのが存在しない。


 あるいは、させない。持たない。
 テキトウにそのときの状況を自分なりにとらえて、その場に合った自分を作りだす。
 かといって、ありがちな“そんな自分を演じてる”っていうわけではない。
 自分が可能な範囲で、人からも自分としても無理のない程度内でのこと。


 だから、そんなこともあってか、極度の面倒くさがりも多いはず。
 合理的でもある。やたらとせっかちな人も多いはず。
 でも、そのくせ自分が必要だと感じれば、どんなに面倒なことであっても、それは面倒くさいとも感じずに進んでやろうとすらする。
 芸術家肌とか言われるのも、そのへんから自然とそうなるんだろうと思う。
 単に自分の興味があることで好きなことだからズバ抜ける、ただそれだけのことだ。


 基本的には、自分にも他人にも厳しい。
 でも、その中心で比較対象とするのも自分なので、そこが甘ければ他人にも自分にも甘くなる。


 自分がいいと思えば、それはほぼ絶対と言っていいほどいいもの。
 イヤなものは絶対イヤ。生理的に受け付けないとさえ思い込むほどに、それを嫌うようになる。
 人の話にちゃんと耳を傾けて聞くんだけど、その答えがすでに自分のなかで出ている場合、もし違ったことを言われると、テキトウに相手に調子を合わせて聞き流すだけになってしまう傾向にある。
 相手がなにを言ってるのかわからないときも、いよいよ面倒くさくなってきたら、わかったような相槌を打って会話を終わらせようとする。


 ここまで書いておきながら、“自己中心的”では決してない。
 あくまで、“自分が中心”というだけである。


 多いのは気ィ遣いだけど、自分なりのやり方だったりするために、その受け手にはまったくもってわからないことがある。でも本人は、それもまた良しとしてるので、特に問題はない。
 自分が“いい人だ”と思われることに、やや抵抗を抱く気配がある。褒められると困るという人が多いだろう。
 なので、プライドが高いとか根拠のない自意家とか芸術家肌とか言われようとも、それらすべてが自分の基準でしかないので、自分がそうじゃないと思えば、良くも悪くも、それがすべてになってしまう。


 つまり、O型の人間というのは、自己中だの自意識過剰だの気分屋だの言われがちだけど、それもまたそれまでその人が育ってきた環境や経験、それまでに自身が興味を持ったことや、そこから得た知識によって作り上げられたものでしかないということ。
 この人はO型だから……ってのは、100%通用しない。
 O型を知るには、まず、その人の過去を知るべし。
 興味の向きを知るのが一番かもしれない。
 だから、O型の人間には、自分がO型であるなんてことは関係ない。

  • August 29, 2007 2:43 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

真夏の手袋。

 ここのところ、やたらと晴れがつづいてる。
 だから先日、思いきって外に出た。
 新サイトで使いたい写真を撮るためだ。
 長袖のシャツ、長袖の上っ張り、冬用の手袋、そしてサングラス。
 陽射し対策もバッチリに、いざ出陣。


 あった。
 見つけた。
 それまでは雨が降ってたから、流れちゃってなかなか出逢えなかったわけ。
 しかしその日は、それがあった。


 まま、本当は雨の日の名残、さらには雨降ってるなかでのものが欲しい。
 でもそれはちーと無理がある。
 せっかくなら、雨降りで鈍色の空模様とはいえ、自分の影が映り込んだりするのは耐えがたい。どんなにどしゃ降りだろうと傘は差さない人間だけど、余計なものが構図のなかに入るってのが許せねぇ。


 なので、晴れ。
 一応、トップぐらいは元気で明るい無邪気な感じの印象でいきたい予定。
 イメージは、“ちびっこ”だ。


 で、いそいそとケータイを取り出し、いろんな二枚ぐらい撮影。
 デジカメのほうがいいんだけど、壊れたまま新しいの買えてないので、今はケータイしかない。
 しかしケータイカメラの威力を、デジカメをなくして初めて知った。
 なかなか捨てたもんじゃねぇ。
 一眼レフでもない限り、素人目には遜色ない。むしろ、一眼レフのはっきりくっきりより、個人的には好きな画が撮れるなんてこともある。
 かっちりしたものよりは、多少遊びっつーか、ある程度のムラというかムダがないと楽しみもなくなるってな感じかな。


 ただーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


 動画だったのだ。
 写真撮影したはずが、俺様のひとり言まで入ってやがんの。


「う~ん、いいねぇ~……いやぁ~、いい仕事してるねぇ~……こういうの欲しかったのよ。うん、いいよぉ~……バカおまえ、そこどけ。てめぇは入んなっつの、このボケが……」


 二枚目はどうやら、動画をストップさせる音だったらしい。
 まったくもってバカ野郎だ。
 動画だから画が小さい。その上、粗い。
 ……使えない。


 でもまあ、これもまた俺様のこの夏、小さな想い出だな。
 <欲しい!!>と思ったその一瞬が、いつかやがては大きな一つの笑顔を作るのだ。

  • August 28, 2007 2:06 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

初の住み込み決行した。

 そして住み込み1日目。


 頼まれているサイトを作っていたら、いつの間にやらお昼過ぎ。
 こりゃ今から寝たら、絶対起きられねぇっつーことで、ついに決行。


 しかし、結局一睡もできず。


 俺様たちがいなくなると、電気も消して真っ暗になるバイト先。
 そしてそれは、俺様たちがまた翌日に来るまで続くことを俺様は知っていた。
 前に忘れ物を取りに行ったら、エアコンだけがビュービュー音を立てるなか、真っ暗なままの作業室がそこにあった。
 その奥、俺様たちの作業する部屋を突き抜けた向こうに社員たちの別室がある。光と笑い声が小さな窓が漏れている。


 だから、だれもいねぇと思ってた。そして静かだと。
 しかしうるせぇ。
 どこからともなくオッサンたちがやって来ては、奥の別室にいる会社全体のアイドル的な社員さんに話しかけていきやがる。
 まあ、俺様も例外ではない。


 その人は、半端じゃなく美人だ。ここでは、なぜかジェシカという仮名にしておこう。
 初めてジェシカさんを見たときは、腰抜かすかと思ったぐらいビビッたもんだ。人を見て気後れとはなかなかない。
 狭い休憩室で出くわしたときには、二人きりでもないのに、めずらしくドキドキした。
「そやって若い男騙してんでしょ~?」
 その場にいた課長がそんな無礼なことを言った。
 一瞬、その人が固まって喉の筋肉がキューッと締まった。俺様はそういうごくごく小せぇことほど見逃さない。
 そして、目が合った。
「いやぁ~、ジェシカさんになら騙されてもいいっすよ」
 ……なぜ俺様はあのときそう言えなかったのだ?
 まったくケツの穴の小せぇ男だ。
 今でもついつい別室から出てくると、なにげにその姿を目で追ってしまう。


「え~、そんなことないよ~」
 ジェシカさんは、課長にもだれに対してもタメ口で話す。
 見た感じの雰囲気は、完全に近寄りがたい。そんなオーラが出てるわけじゃない。ただ自分への自信ってやつが急にしぼんでいく感じ。でも話すと気さくなんだな、これが。
 そして、ちょっと変。
 こないだは、更衣室に入る直前、同僚の女の人に“今日これからなんか予定あるの?”と訊かれて、片足で跳ねた。
「な~んもない」
 ん~……最高だ。


 できれば俺様も普通に話せるぐらい話せるようになってみたい。
 でもできない。
 いや、あのとき逆に二人きりだったら話せたかもしれん。
 でも、そんぐらいの美しさを誇る。
 俺様は知らんが、俺様より長い人の話によると、“若いときは、なんでこんなとこにいるの?”っていうぐらい可愛かったらしい……あり得へん。


 噂によると、年は三十代の後半ぐらいになったらしい。
 まま、俺様ももう今んとこはかれこれけっこう長いし、それぐらいで実だと思う。
 しかし全然見えねぇのだよ。
 本当に人形みてぇだ。スタイルも、たぶんいい。俺様は、どうしても興味が沸いて沸いてしかたない人相手だと、なにげに服の上からでも透視することができる。
 人間のイマジネーションは、現実をはるかに凌駕する。


 そしてその人は、どこだかの部長の妻。
 今はどっかに飛ばされていないらしいけども、その事実に変わりはない。
 しかし、俺様がジェシカさんの大ファンってのは、わりとこれけっこう有名らしい。
 だが危険だ……危険すぎる……
 まあ実際、ジェシカさんとは気軽に話せるようになっただけで、それだけでもうバイト行くのが楽しくなるだろうて。ムダに早く出勤しそうだ。そんなの想像するまでもないぐらい明らか。


 でもやっぱり、どぉ~~~~~しても想像してしまうのだよ……


<……ジェシカさん、今日はちゃんとパンティーはいてんだろうか?>

  • August 27, 2007 1:32 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

凧。

 いい加減、動画の編集しないといかんな。
 あと、せっかく撮った写真もまだケータイから出てもいねぇ。
 日記もまた週刊だろ、結局さ?


 一体俺様は、なにがそんなに忙しいんだ?
 オイ、おまえだよ、おまえ。
 いや、マジで。
 
 なにをそんなにして忙しいと言い逃れをするのだ?


 そんなに忙しいのか、本当に?


 ………


 ああ、忙しい。忙しいんだよ。
 いや、マジで。


 寝れねぇんだよ。
 寝ないといけないのに寝れねぇんだよ。
 寝てちゃんと起きないとクビなんだよ、クビ。
 まあ、そう宣告したお偉いのは、ほかの人に「まあ、あいつはちゃんと来れて1、2週間だな」とか言ったらしいが、俺様、案外マジメなんだよ、そのへん。
 って言っても、ただの保身だけどさ。だれのためでもねぇ、自分のためだ。


 今ここでバイト辞めてもだいじょうぶな状態だったら、それまで同様、変わらずいつまでも寝くさってると思われる。
 というより、なんかウダウダ言われた時点で、辞めてるはず。
 あらゆる対象において、あんまし一つには執着しない。
 ただ、この絶対条件 ─── それが自分に許される状況なら ─── つーのがある。
 このルールは、ウッチャンが前にテレビで笑いながら言ってように、俺様にとっても「ルールは絶対」という一面がある。


 意外にも、人間てのは“縛られる”っていうことに、少なからず望みを持ってると思う。
 社会においても、恋愛においても、あらゆる事柄においてそれは大なり小なりあると思ふ。
 むしろ、なにかに自分が縛られてないと不安になると言ってもいい。


 だから社会では、すぐ規律だのルールだの、表面上はなにもないっていうのを掲げてるとこに限って、なにかと“常識”とか“普通”っつーのを持ち寄ってくる。
 挨拶や敬語はあたり前で、それが常識で、それが普通だと。
 “社会人”と呼ばれるには、常識っていうルールのなかにいないといけない。そこからはみだすと、“社会人として失格”と言われる。
 まあ、それでも“失格”っていうだけで、社会人として見られつづけるには変わりない。
 というより、まわりが社会人として見たいだけなんだと思う。


 恋愛においてもそうだ。
 なんだかんだと「縛られるのは好きじゃない」とか口先ではぶっ放しながら、飲みに行くと言われた返事が“ふ~ん、行ってらっしゃい”だけだと不機嫌になる。挙句の果てには「行かない」とまでぶっ放す。
 その日の予定を電話でいちいち確認されるのは面倒だし、ウザいと吹聴しつつも、いつの間にか自分でやりだす。


「今どこにいる?」
「あ、家だけど?」
「なにしてるの?」
「テレビ見てるよ」
「これからどっか出かけたりするの?」
「いや、別に予定はないよ? どうしたの?」
「いや、別に。出かけたりするんだったらちゃんと言えよ?」
「あ、うん、わかった……」


 これが毎日のようにつづくと、うっとうしい。
 でも、それがなくなるのは、それ以上に淋しい。


 束縛は人を遠ざける。
 でも、まったく縛らないのは、自然と人が遠ざかってく。


 だれかを束縛するっていうことは、逆に、自分自身がそのだれかっていう存在に束縛されてるっつーのと同じこった。
 極端に言ってしまえば、そのときそこにある自分ていう存在は、その束縛しようとする相手っていう存在の鎖でつながれてる。
 つまり、束縛するっつーことは、自分の糸をその相手にくっつけて浮かんでるだけの凧だ。
 たぶん、順風満帆では自分が浮かべないんだろうと思う。
 向かい風があって、初めて自分が浮かべる。
 そのくせ、なにかと自分から糸を切ろうとするわけだ。そして、それでも平気みたいな素振りでな。


 依存。
 執着。
 意地。


 子供と大人の違い。


 拘束解除を解放と感じるのが子供。
 拘束がなくなった瞬間途方に暮れて、嬉しさが入り混じった途端になにをしたらいいのかわからなくなるのが大人。バランスの崩れたそれを自由と呼ぶ。そして、それを歌詞にする。そんな歌を買って素敵な歌詞だと涙を流す。
 学校が終わっても、ワーっと外には飛び出せないのが大人だ。

  • August 26, 2007 1:03 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

やっぱり俺様はフランス語っつーのが好きになれねぇらしい……

 『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』を観たわけだ。
 でも途中で、あまりに眠くなって寝てしもた……


 映画の途中で、そこでやめて寝るっつーのは、なかなかどうして俺様にとっちゃかぁ~なりメズラいこと。
 どんなに眠くても、煙草吸ったりパテイトチップ食ったりして、どうにかこうにか、騙し騙し最後まで観ようする。
 しかしながら今回はダメだった。


 この映画、地味に、前にも一度挑戦した。
 そのときもダメだった。


 ジャン・レノさん主演なわけで、前に観た『クリムゾン・リバー』の原作者が書いたらしい。
 そりゃおフランス語で当然。
 でも、『クリムゾン・リバー』がおもしろかったために、こっちも観たかった。
 だから観た。
 でもダメだった。


 また挑戦しようと思う。
 負けない。
 おれ、負けない。

  • August 25, 2007 2:41 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

SF

 もう謎の湿疹は、あれ以来出てきてない。
 しばらく手の甲に名残ってたザラザラも消えた。


 一体なんだったんだ?
 なにが原因だ?


 変なもん食ったわけでもないし、同じくシャワーで強くこすってみたけどなにも起きず。
 完全に原因不明。迷宮入りだ……


 未知との遭遇が一番恐ろしい。
 たぶん、幽霊とかも見えるようになってしまえば、たいして怖くもないんじゃないか?
 まあ、実際に見えちゃったらビビッて腰抜かすんだろうけど、なんかイヤ~な空気とか雰囲気だけよりはマシかなと思うわけ。
 夏恒例の怖い話とか『あなたの知らない世界』とかで怖いのも、たぶん自分がそれを想像しちゃうからなんじゃねぇか?
 『呪怨』とかはヤベェ……ありゃ見えてて怖ぇ。
 あんなの見えたら、ただでさえ多いのに、この頭が一瞬で白髪頭に変貌を遂げる。あのブリーフめ……
 でまたなんか新作出るらしいじゃない。
 もういいよマジで。
 んなホラー映画ブームより、女性の薄毛ブームのほうに全力注げよ。


 あ、そうそう。
 映画をこよなく愛する者として、あるまじき勘違いをここ最近までしてた。


 “SF”


 そういうジャンルありまんな?
 『ハリー・ポッター』とか『スター・ウォーズ』、『ペイ・チェック』なんかもあそこで見かける。
 『スター・ウォーズ』はわかる。バッチリさ。
 でも、ほかの二つ、そしてそのほかいろんなタイトルが、どぉ~~~~~~~~~も納得いかなかった。


 “スペース・ファンタジー”


 ところが違ったらしいのだな……


 “サイエンス・ファンタジー”


 これなんだと!!
 しかもたいして映画観ない人に教えてもらったのだよ。
 実にショッキングだった。カルチャー・ショックと言ってもいい。


 俺様、映画マニアと呼ぶにはまだまだ知識が浅いらしい。
 観ねば!!

  • August 24, 2007 6:30 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

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