こんなにも疲れる仕事だったとは知らなかった。
そんな大企業でも証券取引のバイヤーでもないし、ウォール街のビジネスマンでもないのに、ちびっと煙草吸う時間すらない。
なので、喫煙タイムは、仕事のついでに外へ出てまた同じ部屋に戻るまでの自転車に乗ってられるあいだしかない。一本丸ごとは吸えない。
ちょっと肌寒いぐらいに設定されてるはずのエアコン部屋で汗だくって……
しかもそんな部屋で、座ってるだけで汗がにじんでくるって……
とはいえ、んなバカみたいに自分の足で走りまわったり、あちこち動きまわってるってわけじゃ~ない。
むしろ、身動きが取れない感じだ。
なんか“忙しい”ってこういうことを言うんだって改めて痛感した。
とはいえ、時間に追いまくられるっていう精神的な圧迫感もあるんだろうな。
そのあいだは、時間以外の事柄に、一切左右されない。人が来ようが人が出ようが、雨が降ろうが、雷が轟こうが、寒かろうが暑かろうが、時間以外は関係なし。
何時になったらあれやってとか、何時になったらこれやってとか、すべての仕事が時間で区切られてるわけじゃないけども、これぞまさにパートタイマーの醍醐味であり、その真髄かなと思う。
雇用関係は、時間の売買。
それが解ければ、あとはバイバイ。
人間関係は、特にないない。
「松田さ~ん」
「あ?」
「だいじょうぶ?」
「ああ、だいじょぶ」
おぉ~、嬉しいお心遣いだ。
「じゃあ、200円あげよう」
しかし、人の気遣いにお金で応える俺様は最低だ。
まあ、忙しくなったらなったで、大変ではある。
でも、それ以上に個人のモチベーションと全体的なスピードが上がる。と同時に、その分、仕事の効率も上げようとするので、悪くない。
人手不足ならなおさらだ。
“先延ばし”とか“後まわし”にするっていうやり方に耐えられない俺様は、とってもせっかち。
そんなに急いでないからとかいう理由で、それをやらないっていうのは、理由としては通用しない。
“やったほうがいいこと”も、“やらなきゃいけないこと”と同等として見てしまう。
“できない”なら仕方ない。できる人がやればいいし、できなことを責めるつもりもない。それは教えるやつが悪い。
でも、“できる”なら、それはやらなきゃならない。
なので、俺様と一緒に仕事をすると、大変に息が詰まるらしい。
あと、“ついで”っていうのを理解してもらえず、それに対していちいちブツブツと文句を言われるのがダメらしい。
「あちょっと、それ取って」
近い。そっちに行った。
そのついでだ。
なのに、こうだ。
「自分で動けや」
俺様が立ち上がろうとするしぐさすらないのがいけないのか?
どうやら俺様ってやつは、人を使うって側の立場には不向きらしい。なにかと文句を言われる。
なので自然と人を頼らなくなって、声をかけることすらしなくなる。
でもそれは、ムカつくからとか気分が悪いとかいうしょうもない理由じゃなく、ただ単に必要ないからだ。
人がやらないなら、自分がやればいいだけの話。
それが難しくなってきたら「ちょっとこれやって」とか頼むようになるんだろうけど、そうじゃないから自分がやればいい。
ものすごい威圧感があるようだ。
仕事なんて結局慣れなんだろうし、仕事は世の中数あれど、仕事そのものより職場って場所が難しいなと思う。
でも意外に、職場でうまく立ちまわる人ほど、それ以外はうまくないなとも思う。
- August 31, 2007 2:47 AM
- [ ゲロ古 ]