ゴリカテ “ ゲロ古 ” の列挙
ここにいきつくまでのサイト『 Dear 』シリーズとか『 Matsudiary 』とか、かなり遡る日記たち。分類すんのも面倒なので、ここに集約。
- Americana -
俺様は≪ヨドバシカメラ≫と≪ビッグカメラ≫に赴いたのであった。
自分のこの行動力と素早い対応には、我ながら目を見張るものがある。
早速、AppleのPower Book G4を見てきた。
むぅ~……ステキング。
まさにステカセキングだ。
Aplleのサイトで購入もできるのだけども、≪ビッグカメラ≫ではそのままお持ち帰りができるらしい。なんとも魅力的だった。
しかしながら、Appleでは今月末に恒例らしい“Expo”というイベントがあるらしく、そこでPower Bookのグレードアップ、マイナーチェンジ、さらにはハードディスクやメモリーの規格なんかの大幅な変更も期待されるとの情報が出まわってる。これでラストとの噂で、ラストのPower Bookは名器となるという伝説があるというのだよ。
……気になる。とても気になる。
これはとりあえず、助言どおり10月の第1火曜日まで待ってみる価値ありだな。あと1ヶ月でお金が貯まるとも思えんが……
とはいえ、そこにはまったくもってお姉さんがいなかったから、そのへんも踏まえて仕方なくお兄さんに話しかけてみたものの、そのお兄さんもなかなか話のできる人だった。無表情で“お安くご提供することは可能です”と言ってくれた。
しかしバカだ。高いぞよ。買える気がしない。
なによりその値段がバカだ。
それより、デザインの素敵さもバカだ。
まあいいさ。
さらに俺様がもっともバカだ。
≪ヨドバシカメラ≫から帰る前、ちょっと素敵な感じの椅子に出くわした。
座ろうとした。
座った。
「痛っ!!」
暑さも手伝ってか、ストンと座ろうとした。さらには、リュックをしょってるから、自然と前屈みになった。
で、ガツンときた。
ウォークメンをガシガシ聴いてたから、あんまり自覚できる音はなかったけども、まわりにはそうとうな音が聞こえてたはずだ。机が丸ごと揺れてた。俺様の声もかなり響いたに違いない。
椅子があれば机がある。
パソコンデスクってやつは、ムダな突起が多い。プリンタ台だのキーボード台だのと、必ず位置が高い上に出っ張りも大きい。
そこにデコをぶつけた。
おかげで今、こぶたんがとても痛い。ぶつけた途端に触ってみたら、そこはかるく窪んでいた。
おデコともどもヘコんだ日。
- September 12, 2005 9:49 AM
- [ ゲロ古 ]
- まつりのあと -
俺様、選挙へ行く。
今回もまた、選挙人の紙を持ち込んで読んだ。
すぐにオッサンが来て、“記入台に持ち込まないでください”と注意された。オッサンたちが座ってた席まであけてくれたもんだから、座らないわけにもいかない。
いざ投票……今回は、“顔”で投票。
とはいうものの、どうも北海道のこの地区は、いつも決まった人しか出てこない。増えても1人か2人程度。
石崎岳って人は、なぁ~んか毎回見る。議員しかやれることないんだろうか……それもまたすごいが、それもまた悲しい。
もう見飽きた。ポスターも貼りすぎ。当選したことないんだろうかと思うほど、ポスターでしか見たことがない。ちょっと哀れな気もしないでもない。
でもこの人に入れた。
申し訳ないが、ほかの立候補者のお二方は、どうも亀に見えて仕方なかった。
若いほうは、若い亀。年取ったほうは、年取った亀。
それ以外には見えてこなかった。
若い人は、あるいは見た感じの感覚として“ニョッキ”って感じもした。ニョロニョロでもいい。あるいは、バーバパパとかバーバママとか、とりあえずバーバ系だな。さらには、ああいう見た目のグミっぽいキャンディーとか。
年取ったほうの人は、亀以外なんだろう……履いて脱いだあとの靴下か??
いやいや、それはさすがに申し訳ないか……じゃあ、干してるあいだの靴下にしとこう。
これって、名誉毀損になるんだろうか……もうやめとこう。
投票完了。
で、党を書くほうの選挙では、民主党。
まったくもって意味がわからん。
議員と党が違うわけだ。
というより、このシステムがよくわからん。
なぜ党に入れるのだ??
党なんざぁ~、どうだっていいんだよ。効率とかの建前で、要は自分の党の議席稼ぎとしか思えん。
その党が台頭したからって、政策がその党のものそのまま使えるわけじゃねぇ~だろうに……むしろ、ムリな話だろう。
使えねぇ~政策のほうが多いんじゃないか??
“無所属”っていう言葉を見ると、どうしてもその人に入れたくなる。
子育てだの何だの書いてる党があったけど、そりゃ子作りの問題だろうて……安心して子育てできるなんてもんは、安心して子作りできなきゃな。
そのためには国が企業の尻たたかにゃ改善されんと思うがのぅ~。
子育てノイローゼのケアが重要。
って、それはムリな相談ぽいし。
子供ほしいときだけ自分の手元に置いといて、仕事したいときには保育所に預けて、帰ってきて仕事がうまくいかないときには殴ったりとかして、しまいにゃ殺すんじゃ~、子供のほうが大変だろうさ。
しかしまあ、みんながみんなそうでもないだろうし、託児所がないとか会社側も子供がいるっていうだけでイヤな顔するとか、子持ちは雇わないとか、そういう子育てを助けるための仕組みがまだまだ不十分だってんで作らないっていう家庭も多そうだしな。
まあ、そこで子育てのための策も大変だろうけど、それから産まれてくる子供のための政策のほうが大事だと思うけどな。
まあ、なんだかんだ言ったところで、その紙の民主党の欄にあったたったひと言で民主党に決めたんだけどね。
“大切なのは、全力で改革を進めることじゃない。改革のための声に全力で耳を傾けること”
いや、そんなこと書いてない。ちょっと自分でいいこと思いついたから書いてみただけ。
この選挙って、郵政民営化への民意を問うためのものって言ってたのに、ほかの政党さんだとか立候補さんたちは、全然関係ないとこ攻めてるし……小泉さんとかその党を蹴落とすためだけの選挙みたいだな、なんか。
選挙の主旨自体がすり替わってるような気がしてならない。
大人のしつけをちゃんとしよう。
今僕のうしろで、ご飯をクッチャラハピハピ音を立てながら食べてるオッチャンがいる……とても許せないので、注意した。
そしたらら、“はぇ、すいません”とご機嫌とりの媚びる人みたいに嫌味ったらしく首だけで謝ってきた。
美しいことだけが世界じゃないが、より美しい世界を目指してるのも事実。
いいことだけが理想じゃないが、理想はいいことであってほしい。
ほほう、こんな感じで話がどんどんすり替わってくんだな、政界って。
んでもって、最高裁判官の信任。
例によって例のごとく、全員“×”。
よく知りもしないで全員“×”はおかしいが、そう判断するだけの情報も少ないので、信用できるとも言い切れないから全員“×”。
まあ、なんとなく感じたのは、学歴なんてどうでもいいってことだな。
必ず経歴ってのは、学歴から書いてあんだよ。
ってことで、選挙の帰りは、なんとなく近所の祭りに寄ってみた。
しかしこう、なんで祭りってイベントには、ここぞとばかりにヤンキーみたいのが集まってくんだ??
あるいは、そんなような格好したのがウジャウジャと……
しかも、そういうのほどなぜか祭りのなかには入らないで、入口付近にたむろしてる。
めかしこむのはいいさ。だれに会うかもわからないし……僕もわざわざ1回うちに帰って一応ヒゲだけは剃った口だ。まったくもって必要なかった口でもあるけど。
僕が知ってる人はだれ1人いなかったわけで……
でもメガネを鼻にかけて、上目遣いに人の顔をチラ見するのはどうかと……コーンロールみたいな子供もいたし、サングラスを1つはちゃんとかけて、もう1つを髪の毛にしてる人もいた。眉毛以上に整ったヒゲをたくわえた坊主頭のゴツい兄ちゃんたちがつるんでた。
まあ、祭りは小、中、高校生の社交場だわな。
人込みのなかで前を行く女の子が振り返るたびに、“あぁ~、ミッツーいたー!!”とか黄色い声をあげていた。男の子にも女の子にも出逢いの場だろうな。
そんな微笑ましい場所に、チンピラはダメだ。
まず、あのドギツい香水が迷惑。わたあめと油と肉のにおいに混ざってのあの香水は、ホント屁以上にくさい。
お父さんお母さんも見まわりするなら、ああいうのつまみ出せばいいのにと思う。
自由だし、だれにも迷惑もかけてないけど、いるだけで迷惑だ。小さい子たちがビクビクしてる。
祭りには、チンピラ反対!!
とりあえず、香水はたしなむ程度に浴びてほしい。
“じゃあ行かなきゃいい”というご意見は受け付けません。
今後恋人でもできたあかつきには、行かないわけにいかないからなぁ~……
大人になった恋人どうしのニャンニャンなイベントでもあるわけだ。
浴衣姿が見れたり、普段とはまた違う笑顔が洩れたり、大人が子供に戻るひとときだったり、祭りの後の浴衣な恋人の横顔と涼しい風が相まって……
まあ、いろいろある。
しかしながら、お祭りのあの楽しげな空気は、僕にはちょっとまぶしすぎた。夜空の月が身近に見えた。
- September 11, 2005 4:13 AM
- [ ゲロ古 ]
- RAIN MAN -
やはり俺様、最高の雨男かと……
本日、バイトから帰るとき、5、6歩歩きだしたら雨が……
家に着くころには霧雨の大粒になっておったわ!!
んでもって、部屋から窓の外を見たら晴れ……
アホか!!
しっかし最強の名を手にするのも酷なもんよのぉ~……
- September 8, 2005 5:26 PM
- [ ゲロ古 ]
- Bフレッツ ~光~ -
ついに来た……
光。
……うちに来た。
とりあえず、ある程度重そうなソフトをダウンロードしてみることに可決決定された。
……バビッた。かるく唖然とした。
いつもなら、いいとこ200Kぐらいしか出ないはずが、しょっぱなからハイスピードでダウンロード開始。12MのADSLとの桁の違いを見せつけられてる感じ。
んで、ダウンロードソフトってやつは、接続速度が表示されるんだけども、それが出る前からすでに20%完了。約2Mってな表示が出たころには、もう80パー。CPUより速ぇ~んじゃねぇ~かって思った。
ぐぉ~~~~~~~っと叫びそうになった99%で、でもなぜかそこで速度が激減……叫び損ねた。
でもだいたい5秒ぐらい。 約70Mのソフトがだ。
いや、8秒か??
まあいい。んなもん丁寧に「おはようございます」って挨拶できるぐらいでしかない。
もうチビりそう。
工事中、来てくれたお兄さんといろいろ話してみた。
「学生さんですか?」
「いや、違います。もう27ですから」
「あ、社会人ですか?」
「ん~、まあ、かるく社会人です」
んな感じ。
で、お兄さんもさすがに暑そうだったから、コーラをあげてしまった。ウメちゃんが買ってきてくれたのに……
しかも2本なかったから、外で作業してくれてたおじさんにはあげられず……
なんとも中途半端。
で、そのお兄さんとの会話のなかで、これから光、Bフレッツを導入しようかと検討されてる方のために、ちょっとした参考書。
NTTの人が言ってるんだから、きっと間違いないと思ふ。僕からの質問とかは割愛。
「いやぁ~、実際100Mなんて出ないですよ?
……パソコンの性能とかにもよるんですけど、テストするじゃないですか。これももう古いんですけど、プロバイダさんとかなにも介さない状態で、早くて70Mですからねぇ~。で、プロバイダさん通すとさらに落ちるんですよ。
……あ、BIGLOBEさんですかぁ~。まあ、速いほうですね。
……だいたい半分ぐらいまで落ちちゃいますね。早い人で30Mぐらいですかねぇ~。
……あ、73Mぐらい出てますねぇ~。でもなにも通さない状態ですから。
……前にたまたまアクセスポイントからすごく近くて、メチャメチャ早い人いたんですけど、その人も“なんだたいした変わらないんだ”って言われちゃいましたしね」
……ということらしい。
アクセスポイントから近くて普通に速い人は、光にしてもさほど変わらないんだと。
で、プロバイダさんを通すとさらに落ちるんだってさ。サイトでは一応100Mって書いてあっても、実際にはそんなに出るところはないらしいんだな、これが。
まあ、なにはともあれ、何度言いなおしても“ADSL”を“ISDN”と呼んじゃうそんなお兄さんが大好きだ。
「あ、今のプロバイダさんってどこなんですか?」
「ODNです」
なんか知らないようだった。なんかゴニョゴニョ言ってたけど、聞き取れなかった。
「……で、今ってどれぐらいで契約されてるんですか?」
「ADSLの12Mですねぇ~」
「ああ、それじゃあ違いはわかると思います。ISDNとはやっぱり違いますよ」
「やっぱりそうですよねぇ~。ADSLで12Mですから、MAX出てもそれ以上いくってことはないですからね。1Mとか2M出てればすごいと思いますからね」
「そうですねぇ~。ISDNだったらそれぐらいですよねぇ~」
「でも、光ってホントにアクセスポイントからの距離って速度に関係ないんですか??」
「そうですねぇ~。そのパソコンの性能とかにもよるんですけどね。光でも多少はあると思いますけど、でもそんなに気になるスピードじゃないですよ?」
「そうなんですか」
「ISDNって、アクセスポイントからの距離が速度に関係してきちゃうんですよ。だからアクセスポイントから近い人だと、普通にメチャメチャ速いですからね」
「ええ、そうなんですよねぇ~。でもADSLで頼んだとき、どうせなら光でって聞いてみたんですけど、アクセスポイントから遠いから意味ないって電話で言われたんですけど、そのへんはどうなんでしょう??」
「マジっすか? プロバイダさんの人が言っちゃったんですか?」
「ええ」
「ISDNならわかるんですけど、光は距離はそんなに関係ないと思いますけどねぇ~」
「まあ、12Mよりは速くなるのは確実でしょうね」
設定にもっと手こずるかと思いきや、ものの5分で終わってしまった。
ちょっと俺様って、実はメカに強ぇ~??
そんなことを思ってしまった。
ソフト様様だな。
簡単に接続とかルーターの設定ができるCD-ROMがついてくる。それさえありゃ~朝飯前の便所前だ。
工事も1時間もかからないうちに終わったし、結局ケーブル選びとかのほうが時間かかった。
そしてウメちゃん帰宅。
LANケーブルが届かないらしく、ウメちゃん大移動の巻。
でもまずは、部屋の片付けから始めなきゃならなかった。
なんだかんだと牽制し合いながらも、僕が捨ててもいいものをいちいち確認する担当を頼まれてもいないのにやり始め、そんな途中、写真が出てきたりして、盛り上がりかけたところで僕が釘を刺す。突き刺す。ぶっ刺す。
「やれ」
「えぇ~」
しかしながらブーブー文句垂れつつも、彼はやる。しかしながら、大ざっぱもいいとこだ。
「必殺、寄せただけ」
「おまえ、やれっつの」
「それ捨てましゅ」
「ムカつく」
「あ……」
「あ??」
「……なんか今、いるやつも捨てたなぁ~。これの先捨てた」
「こっち??」
「いや、こっち」
「なにそれ」
「いいや、捨てよう」
ってなわけで、大ざっぱに小ざっぱりしたところで、やっとウメちゃんも光を体験。
「おぉ~、速ぇ~な」
あぁ~、しっかし速ぇ~。
ホント、ガッペ速ぇ~……
チビッた。
- September 2, 2005 2:51 AM
- [ ゲロ古 ]
- WHITEBAND -
嗚呼、なんと……
ひさびさに≪らっきょ大サーカス≫へ……
さすがはお昼どき、混んでやがった。自転車をとめる。
お店に入る。お店中のテーブルがお客さんであふれていた。
とはいえ、見渡せばあいてるところもあるじゃないか。
僕は迷わずカウンターへ……
しっかし、≪らっきょ大サーカス≫は、ホント店員さんがよく変わる。
いつ行っても店員さんが違う。厨房のほうを見てみても、ウェイターさんがそっちに入ってるっていうわけでもない。前に行ったときにいた人がもういないのだよ……
「いらっしゃいませぇ~」
と、僕に水を持ってきてくれた人も知らない女性だった。
「あ、どうも」
「ご注文よろしいですか?」
「そうですねぇ~……あ、いや、ちょっと待ってください」
「はい。では、お決まりになりましたらお呼びください」
「はい」
男の人もみんなみんな知らない人……
しかぁ~~~~~~~し!!
“5”さん!!
“5”さんがいてくれるのだよ、ここには!!
よし、今日こそなんか話してやる。なんか話して仲良くなってやる。絶対話してやる。でも、なに話そう……
「こんにちわぁ~」
おぉ~~~~~~~~~~~~~~~~!!
目が合ったときに挨拶してくれたよ!!
挨拶された僕のほうが一瞬固まっちまって……
「……あ、こんにちわぁ」
さらぁ~~~~~~~に!!
しばらくいつもより5秒ぐらい長く見つめ合ってしまって……
いやぁ~、ホント、実はこの≪らっきょ大サーカス≫に初めて入ったときからなんかピキーンと相通ずるものがあるとは思ってたんだよねぇ~……薄々感じてはいたが、やっぱりきたか!!
う~ん……なんかここまでくると、かるぅ~くイカレてんな、俺様。
嗚呼、なんと……
≪らっきょ大サーカス≫へ……
来て良かった!!
注文を済ませ、待つ。
待つ。
ただ待つ。
ただひたすら待つ……
≪らっきょ大サーカス≫さんでは、1つ1つのスープが手作りらしく、スープカリーが出てくるまでに少々時間がかかる。
いや、煙草2本は吸える。それぐらい待つ。
が、今日はうしろの小上がりの席に子連れのご家族さんがいらっしゃったので、僕は吸わない。
ただ待っていた。メニューのトッピングを見たり、なにげに“5”さんを目で追ってみたり、店内を見まわしたり……
「すごいひさしぶりですよねぇ~」
「え?? あ、ああ、はい」
ぬぉ~~~~~~~~~~~~~~~~!!
憶えててくれたよ!!
しかも普通に話しかけてくれたぞよ!!
“5”さんが!! しかも、“5”さんから!!
ん~ん、ブラボー……
「いやいや、憶えててくれたんですか!! どうもありがとうございます。嬉しい限りでございます」
と僕は、カウンターに両手をついて頭を下げた。
アホです。
きっと両側にいたお客さんもこっちを見ていただろうけども、僕はもう“5”さんしか見ておらず……
まま、そんな“!!”つけるほど叫んだわけでもなく、そんな勢いはありません。心意気でございます。
そのとき“5”さんはなにやら言ってたっぽいんだけども、僕には聞こえていませんでした。かなり舞い上がっておったとさ。
“5”さんはカウンターの向こう、僕の目の前で食器を洗ってたんだか、なんかしてた。
“5”さんは、とにかくいつも忙しそう。副店長ぐらいのポジションにいるのか、1人だけやけに急がしそうにしてる。
そんななかで話しかけてくれたわけだ!!
ホント、嬉しい限りでございます。
とはいえ、当初あんだけ通ってれば目にもつくさな。
「あ、その腕の……」
「あ、これですか??」
「たしかボランティアのやつですよね?」
「あ、知ってるんですか??」
「うん、知ってる」
そのときタメ口になってしまったとでも思ったのか、一瞬“5”さんの表情が“ヤバい”っていう感じで歪んだ。
僕はそういうところを見逃さない。
「それ今、すごい人気ありますよね」
「そうなんですか?? へぇ~……」
「でもなんか白だけじゃなくて、青とか赤とか緑もあるんですよね? あ、緑はなかったかな?」
でもすぐに口調が変わった。嗚呼、そのままでも良かったのに……まあ、僕としてもタメ口で話すことはないんだけども。
そのへんの探りか??
タメ口で話せば今後につながるか?? そのまま仲良くなれるかもなんて考えてるのか??
乗ればよかった……
嗚呼、なんと自分に前向きな考え方なんでしょう、僕ったら……
「マジっすか?? “ホワイトバンド”っていうのに??」
「ええ、こないだテレビでやってるの見ましたし」
「マジっすか?? へぇ~、けっこう有名なんですね、これ」
「うん。でもなんか白が一番人気あって売れてるみたいですけど……ねえ、知ってる? それ」
と“5”さんは、なにやら隣でコーヒーメーカーに白い三角形の紙を入れていた青年に顔を向けた。
これ、ドリップ用紙っていうのか?? ということは、コーヒードリップしてたのか?? ドロップか??
まあいい。
日焼けして頭にバンドをつけて、なんか高校生ぐらいに見えた。
ちょっとジェラシー……なんつって。
「ああ、知ってますよ? WHITEBANDですよね?」
「おお、さすが」
僕にはなにが“さすが”なんだか意味わからず。
「たしか青とか赤も出るんですよね、それって?」
「え? もう出てるんじゃないの?」
「いや、たしかまだこれから出るって……そうでしたっけ? 違ったかな? なんかボランティアのやつですよね?」
「はい、ボランティア参加してます」
なぜかまた僕はカウンターに両手をついて頭を下げる。
「わたしも買おうかなぁ~……」
とまあ、そんなこんなで“5”さんと青年は各々の作業のために僕の前から去った。それからちょっと離れたそこで、二人はなにやらこの“WHITE BAND”についてしばらく楽しそうに談笑していた。
カリー到着。
運んできてくれたのは“5”さんだった。
本日は“野菜スープカリー”也。もちろん、なすとかぼちゃは抜いてもらった。
「……あ、じゃがいもトッピングしておきましたから」
ぬ?? その前になにかゴニョゴニョと言ってたみたいだけど、聞き取れなかった。実に悔しい。もしかしたら、そこが重要なのかもしれないわけだ。
「あ、え?? なんで?? あ、ホントだ……」
本当にじゃがいもが2つ入っていた。思わずじっくりと見つめてしまった。
「あ、これはタダですから」
「マジっすか?? いや、あ、でも、まあ、ありがとうございます。じゃがいもファンです」
なぜだ……いまだに不思議でならん。まあ、かぼちゃとなすを抜いてもらったから、それでってことなんだろう。
「いいえ」
俺様よ、前向きに。
「ではどうぞごゆっくり」
「いやぁ~、どうもです……では、いただきまっつぅ~ん」
まずはそのじゃがいもから……んまい。
やっぱし、旨い。美味い。巧い。
今日はチキンスープカリーじゃないから、トッピングでチキンを入れてもらった。
やっぱチキンだなぁ~……ここでもチキンスープカリーが一番うまいんじゃないかと思ふ。
俺様はチキンが大好きだ。ウメちゃんやなんかと≪ヴィクトリア≫に行っても、たいがい鶏肉しか食べなくなった。しかも、辛味噌チキンにスペシャルセットとか注文するものも決まってる。
それもまたどうかとは思う。でもやめられない。
牛とか豚とか、そういう肉だと、ほとんど残す。脂身、スジ、硬いとこ、やわらかすぎるところ、肉汁たっぷり滴ってるところ。
だから頼んでも仕方ないのだよ。
そのくせ鶏肉の場合は、ハイエナのように食べ尽くす。これはウメちゃんに聞いてもらえばわかる。
たぶん、かるく骨までかじってると思われる。もう食べれるところはないとハイエナにも笑ってもらえるだろう。
そんな感じで、鶏肉だとホント、ちょっとアブないぐらいまで食べる。
最近、「豚」とそれ単体で言われても、それをイメージできなくなった。どうしてもそういう「人間」が頭に浮かんでしまう。
さて、僕は気分も上々でムシャッてる。かるく頭を振っていたはずだ。
ごっつぁんだよ!!
嗚呼、懐かしい……昔『笑う犬』って番組のなかで、ホリケンさんが関取、名倉さんがその親ビンさん、ウッチャンがその同じアパートの住人の役、そんな3人が織り成すやりとりのコントだった。僕はあれが大好きだった。
ってことで、完食。
で、僕は水をちびちび飲んでいた。どこを見るわけでも、なにを考えるわけでもなく。
「あ、お冷……よろしいですか?」
“5”さんだ。
「あ、ああ、どうも」
僕はグラスを置いたもんか渡したもんか、思考も動きもウニョウニョしてた。“5”さんもそうらしかった。
結局カウンターに置いた。
すぐに水が増えた。僕はそのグラスを手に取ろうとした。
「あ、それ、どこで買ったんですか?」
「え?? ああ、これですか?? インターネットなんですよ。Yahooのなかにそのボランティアのところがあって」
「え、そうなんですか?」
“5”さん、ちょっと困惑ぎみ。
「なんか本屋さんとかいろんなところで売ってるって聞いたんですけど」
「ああ、そういうところでもなんか売ってるみたいですね」
「それ、ホントかわいいですよねぇ~」
「そうですかねぇ~」
「わたしも買おっかなぁ~」
“一緒に参加しますか??”とか言いそうになったけど、やめた。前のやり取りのときは“まだうちに1コあるんで、それで良ければ持ってきますよ”だったけど、それも言えず。
とまあ、なあなあでもなく、はっきりとでもなく、“5”さんは次のお冷を探して行ってしまった。
しかし、こういうなにげない仕事の人ってのは、本当に去り際がうまいなぁ~と感じる。
もっとも大事なこの去り際ってのが本当に苦手だ。とんと僕にはできない芸当だ。
こうしてまた僕はまた、今度は“5”さんが入れてくれた水をちびりちびりと飲みはじめた。
ここでレジに行ったら、今やってる仕事はあとまわしにしてレジに来てくれるだろうか??
やっぱり仕事は仕事だろうか??
なんで自分が手ぇあいてるときにレジに行かないんだろうとか思うんだろうか??
水を2口飲みこむまでに、いろんなことを考えた。
ホントこういうときってのは、いろんなことを考えて、いろんなことを試してみる。
こんなことしてどうなるかって言えば、それから先のいろんな場面で役に立つ。
うん、とにかくいろんな場面で……
最後にひと口水を飲んで、僕は、“5”さんがなにかを取るのか身を屈めたときに席を立った。
リュックを背負って、ウォークメンのイヤホンをはめて、椅子を戻してレジに向かった。
案の定、僕の伝票をその背後にあるステンレスの機材の横から取ったのは、新しい女性だった。僕に水を運んでくれたあの人だ。
「え~っと、それでは845円になります」
「はい……」
僕はズボンのケツポケットから財布を取り出した。
ん?? ぬ??
なすとかぼちゃ抜いてもらったからか??
いやいや、そんなはずはない。いくら抜いてもらったからとはいえ、なすとかぼちゃだけでそんなに高くつくはずがない。
じゃがいもは本当に“5”さんの単独行動だったのか??
援軍はいないのか??
これはテロか??
「……え??」
「あ、チキンカレーでしたよね」
ごまかすように女性店員さんはアハハと笑った。
でも、なんもごまかせてなかった。
「あ、はい……」
僕が頼んで食べたのは“野菜スープカリー”だったんだもん。こやつ、話せるな……
そしてなぜか僕も動揺していたらしい。
「あ、じゃあ1050円で」
「はい、え?」
「あ、意味わかりませんね。すいません」
僕は50円を引っ込めようとした。
「いえ、あの、1145円なので……」
「あ、ああ、すいません。じゃあ、1150円で」
「はい、1150円で。では5円のお返しになります」
「はい、どうもです」
「スタンプカードはお持ちですか?」
「はい、持っております。どうぞ」
「はい、ありがとうございます」
「いえいえ」
「ではまたのお越しをお待ちしておりますぅ」
最後は、なんか普通の店員さんのイントネーションじゃなかった。なにか、どこかがとても強調されていた。なんとなく違和感があった。
でもまた来たいと思う感じだった。
この新しい女性もおもしろそうな空気を身にまとっている……きっと話せる人だ。
もちろん、ちょっと離れたところから“5”さんの声も聞こえた。
聞きたい、あるいは聞こうと思えば、どんなに小さな声であっても、その声はなにかがどこかで増幅されてしっかりと聞き分けられるように聞こえてくるもんだ。
不思議なもんだ。
しかしィ~……
もうなんか“5”さんも、俺様がただ単に≪らっきょ大サーカス≫のスープカリーがうまいっていうだけで来てないっていうのは、なんとなくでも気づいてそうな雰囲気だ。
なんかやっぱハズいなぁ~……
というより、“5”さぁ~ん!!
読んでくれてますかぁ~??
嗚呼、なんとも衝撃的な発言なんでしょう……
つまりは、こういうことになってきてます。
いや、なってません。ごめんなさい。
いやはや、これでまた調子づいちゃって、僕自身が大サーカスしそうだな。
ホントに読んでくれてたらどうしよう……
『3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。食べ物がない、水が汚い、そんなことで。この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です。貧困をなくそう、という声を表すホワイトバンドを身につけてください。』 THE WHITEBAND PROJECT.
……ということで、今回≪らっきょ大サーカス≫でも話題を呼んだこの“WHITEBAND”へ。
Tシャツも買った寄付バカがここに1人。
やっぱほっとけねぇ~よなぁ~……
興味のある方、声を出せる方はどうぞ。
- August 30, 2005 10:02 PM
- [ ゲロ古 ]
- Curry祭り -
先日、カレーを作ってみた。第一弾。
ルーは甘口が2かけらと、中辛が1かけ。
ゲロうま。
しかしながら、やっぱり作りすぎたらしい……完成した瞬間に、いや、その前の段階でわかっていた。
この習慣はどうも治らない。
とにかく野菜をいっぱい採ろうと思ったら、思いのほか多くなってしまい、水がひたひたでいい感じにするためには、それ以外に術がなかった。
というわけで、たっぷりかけてやった。子供たちも大喜びさ。
まあ、それでもカレーは好きだから、予定では次の日も食べるはずだったし、まいっかとなった。
が、しかし……
「あ、やっぱり……」
案の定、その日は寝ていた。日曜日のバイト前の出来事だ。
次の日はゴミの日だったから、帰ってきて全部捨てた。
自分が作ったものを自分で捨てるというのは、なんとも切ない。お母さんの気持ちがよくわかる瞬間だ。
いくら嫌いなものが入っていても、だれかに作ってもらったお弁当は、ちゃんと残さず食べるように!!
そして今日、またカレーを作ってみた。第二弾。
やっぱりゲロうま。
今回のルーは、中辛が1かけと、甘口が1かけの半分。
量は、多少作りすぎはしたものの、無事完食な程度。
まったく問題ない。
黒っぽくてなんかゴチャゴチャしてるやつは、ニラ。
ゴミじゃない。焦げてもいない。
共通して言えるのは、やっぱり見映えが悪いこと。
なんか煮込んだ虫の盛り合わせみたいに見えて仕方ない……
第一弾は、あわよくばテーブルの上がかけすぎてカレー大洪水になるところだった。
第二弾は、こちらもかけすぎだし、ゴミっぽい。
皿が小さいのが良くない。
どう見ても、美味しそうには見えない。
だけど、ゲロうま。
やっぱりゲロうま。
カレーかな ゲロうまなのに ゲロみたい
『48』の2日目は、やっと朝を迎えました。
僕らの腹がへっています。
これから夕方過ぎまでずっと腹へってます。
ということは、まだまだです。
もうイヤです。
- August 25, 2005 3:27 PM
- [ ゲロ古 ]
- vodafoneのみ -
http://blog12.fc2.com/d/dearone/file/vodanomi.swf
『旅日記の2日目』があまりにも長くて、さすがに嫌気が差したため、ちょっと気分転換に“vodaノミ”なんて作ってみたりした。
Docomoにもauにもいるのにvodafoneだけないなんて……
もっとauみたいに野心丸出しぐらいの勢いでやる気出そうよ、vodafoneさんよぉ~。
『2日目』は、『1日目』の倍以上の超長編になりそうです。
ご注意ください。
しばし待たれよ……いや、けっこう待て。
ちゃんと更新したらここの日記に書きますんで……
よろしくMy shoe。
そして、Nishoo。
- August 20, 2005 6:03 PM
- [ ゲロ古 ]
- come HOME -
無事、帰宅。
今回、初めてデジカメのxDカードの容量が満タンクになるほどの写真撮影を敢行!!
ちょっと待て……
せっかくだから、出発から帰宅まで時系列で書いていこう。
- August 14, 2005 6:38 PM
- [ ゲロ古 ]
ホーム > ゴリカテ “ ゲロ古:ここにいきつくまでのサイト『 Dear 』シリーズとか『 Matsudiary 』とか、かなり遡る日記たち。分類すんのも面倒なので、ここに集約。 ” の列挙
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