来世への期待。

　あったァきた。
　今日はさすがにもォもォもォもォ、ホントあったァきた。
　もうたっくん、本気でそれなりに激怒だよ。

　書かせてもらう。
　笑いもなにも一切なし。
　いや、日ごろから笑いとかジョークとかなんて、ほとんどない日記ではあるけども、俺様はもうマジで書かせてもらうよ。
　皮肉たっぷり、おまえ、そこまでかってなぐらいの勢いで書かせてもらう。
　きっと神経逆撫で、逆鱗を鷲づかみされちゃう人も多いかと思われるので、これらの言葉になにかひっかかりのある人は今のうちにここでやめとけ。

　来世。

うん ──── 生まれ変わったらね。

　今日ちょっとしゃべった人が、なにかとそれを口にしてた。
　すっげぇ気になった。とっても心配になった。不安にもなった。
　と同時に、同じぐらい腹が立った。

　その人は、“ 生まれ変わった自分 ” にとっても期待してんだそうだ。
　過去になにがあったのかは知らねぇし、その人の言う “ 今この環境 ” ってのがどんな環境なのかも知らねぇ。
　知ってほしくないんだろうし、わかってもらおうなんてことも思ってないらしい。理解なんて示してくれなくていいらしい。むしろ同情されてるみたいでイヤなんだそうだ。
　だからそれについて自分から詳しく話すなんてこともしない。
　きみに同じ。

　心配すんなって。
　おまえ、もう死んでるよ。

　んで、もうどっかで生まれ変わってっから。
　だからもうおまえには期待できる “ 来世 ” なんてありゃしねぇんだよ。

　いや、わかるよ？
　人に言ってもわかってなんてもらえないぐらいつらいんだろ？　イヤなんだろ？　だれになんと言われようが、うしろ指さされようが、自分が好きでもない人になら憎まれようが恨まれようが、今すぐにでもそこから逃げだしたいんだろ？
　もしかしたら、そのためなら好きな人にさえ憎まれてもかまやしねぇか？

　で、さらにはさ、人に言ったところでなにも変わらない現実のなかでさ、一生懸命、自分なりに精一杯生きてるんだろ？
　だけど自分の足もと見れば、本当は生きたいのに生きれない人だっているんだとか、食べたいのに食べ物もない人だっているんだとか、自分より恵まれてない人たちの泣き顔が見えるんだろ？

　でも主観でしか見れない自分の現実を、そうやって客観的な一般論で強引にねじ伏せてるだけなんだよな。
　逃げだすこともできねぇんだよな。
　それを笑顔に変えてんだよな。そやって自分を安心させてんだよな。鎮めてんだよな。
　そういうことでしか自分が笑顔になれないんだよな。

　だって、そんな自分の目には、愛してくれる人、自分の愛すべき人がたくさん映っちまうんだもんな。