“ 若さ=美しさ ” だと思うなよ、おまえら。

 を重ねるにしたがって、そう感じるようになってくる。
 つまり、 “ いつまでも美しく ” ということは、いかにしてそれを早い時期に気づけるかということだ。

 “ 若さ ” っつーのは、それ以上でもそれ以下でもない。
 若さは若さだ。
 それ自体が美しいわけでも、眩い輝きを放ってるわけでもない。
 そう、それは、若いうちにしかできないことっつーのが、 若さを見せつけることっていう、それだけしか思い浮かばないからにほかならない。
 なにかの言い訳とか理由とか、もっとも必要のないところでのそれにしか使い道がないのだな。
 若気の至りなんて、なんと都合のいい言い訳か。
 若いからっていうだけで許されることなんて、なにひとつない。年をとったから許されるなんてこともない。でも、だれひとり納得させることもできないくせに、それはその場限りの言い訳としてなら万能だったりする。
 世の中って、案外いい加減だ。

 美しさって、その多くが年を重ねた人に使われる言葉のような気がするのよ。シンプルだけど。
 若くして美しい人もそりゃ多いけど、そうそういない。
 でもって、それをもっとも感じさせるのが、男も女も関係ないってこと。

 若いって言われてたころ、そんなに心は美しかったか?
 そうでもねぇ。
 無邪気は美しさじゃない。言い方を変えれば、当時のそれは、ただの無知だ。
 頭が悪いっていうのとも違う。
 今だって若いと言われる。
 ただ単純に、環境がそうさせていた。自分より年上の人がその場にいるというだけのことだ。

 若いアーティストは若者に人気があるのも当然。
 じいちゃんやばあちゃん、おっさんやおばさんにも見た目とかじゃなく、歌の内容で人気のある若い歌手って聞いたことない。倖田來未さんや浜崎あゆみさんの歌詞がそうなように、そうじゃなくなったら共感する人が自分しかいなくなってしまうのかもしれない。
 たぶん、そのへんがおっさん、特におっさんやじいちゃんが、 “ 昔はよかった ” っていうところなんじゃろうなぁ~。ちょっと背伸びをしたような歌詞の歌を、娘ぐらいの歌手が歌うみたいな感じ。でも妙に説得力があったり。
 でも、こういうしょうもない比較をして、昔に執着する通っぷり、変化を受け入れようとしない感覚が、余計におっさんなんだろうなと。
 あと、変な正義感とか。
 単に退屈なんすよ、そういうの。表現する言葉としては、たぶん “ おっさん ” とかじゃないんだよな。

 歌じゃよく “ 歌詞がいい ” っていう言葉を聞くけど、それは、若者が若者の気持ちを歌うからです。だからその気持ちがわかる若者が共感するわけです。その歌詞の意味、気持ちがよくわかるのは、その人と同じだけいろんなことを知らないからです。
 なんでこの人は、自分が思ったり感じたりしてることをこんなにもよくわかってるのか。
 それは、その人も同じものさしの上にいるからです。
 それだけです。
 昔読んでた本をまた読み返してみればいい。最近じゃ詩を読んだ若者たちも多かったそうだ。
 言葉っつーのが、なんだか重みを持ったらしい。それもまたケータイがひと役買ったのかな。
 そのときは心にビンビンきてたことを、今も同じように感じることができるか。
 きっとそのときには怒りがこみあげてたことなのに、今じゃ微笑んでしまうかもしれない。涙を流すかもしれない。
 ただただシンプルだっただけなんじゃねぇかな。

 美しさって、しわがないことじゃないし、肌に張りがあることでもない。肌が水をはじくことでもない。
 むしろそのしわだったり、水を吸収することだったりする。

 若さっつーのは、ただの可愛さだ。青さだ。まあ、たまに黒いのもいるか。
 可愛さだって男も女も関係ないことだ。
 そう、それもまた美しさだ。
 ただ、それはそれ以上でもそれ以下でもない美しさというだけのことだ。
 で、年を重ねていくと、それがそれ以下になったり、それ以上になっていくわけだ。

 年をとると、自分が思ってる以上のことを得てるけど、あきらめてくことも多い。
 そう、年齢という平等なものさしを言い訳にして。

 でもどうだろう。
 ちょっと考えてみてよ……

 実際、最近じゃ “ 若いころはよかった ” なんて言ってしまう人たち、本当にそのころに戻りたいと思うかい?
 ついつい出てしまう “ あのころ ” は、本当にそこまでよかったかい?
 ぶっちゃけ、今の自分を捨ててまで、今の自分が嫉妬を抱くほどの時季を過ごしてたかい?
 思い出せるそのいっときだけの時間じゃないのかい? 
 
 俺様だけじゃないと思うんだ。うん。
 今の自分以上の自分なんて、今までいなかった。
 過去の自分、振り返ったときに見つけられる自分は、今の自分にゃ絶対勝てやしない。
 ひょっとすると、そのときの自分なんて、自分じゃなかったとさえ言えるかもしれない。
 過去の自分は過去の自分だ。そのときの自分は、そのときの自分が最高だってだけのことだ。

 過去に戻れるタイムマシーンなんていらないよ。
 行ってまた帰ってこれるっていう安心をもって出向くぐらいなら、そこへ戻る必要もない。
 めんどくせぇ。
 恋人たち、好きになった人たちを除けば、なにひとつ後悔なんてない。
 いや、たぶん、後悔できるほどのこともできてない人生だ。

 つまり、いつまでも同じ自分のままでいたいと感じられる自分でいられるかということ。
 変わっていく自分を受け入れられる自分でいられるか。
 年だからしかたないと、自分の体の肉をたるみに言い訳をして、自分はそれを見て見ぬフリ、そしてそれを他人に押しつける人は、美しくない。
 あきらめない人は、若くたって年をとったって美しいのだ。

 だから俺様は、美しい女に惚れるのだ。
 美しい年下っつーのは、この年になってもなかなかいないのだよ。
 “ 美しい ” っていう言葉をふと口にするような女子高生は見たことがない。いや、二十代でもいやしない。
 彼女のことを “ 恋人 ” という表現をしただけで、 “ おっさん ” と呼ばれる世間様らしい。こないだ職場で言われた。
 美しさを感じない。

 いつまでも美しい人っつーのは、いつまでも年を重ねていける人なのだ。

 参考までに、この内容でなんか心にきたという人は、できればこちらも読んでいただきたい。

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