人生とは、死への挑戦なんだ。
だけど、それは最終的な敗北じゃない。
その敗北を、だれもがいかに “ 勝利 ” と呼べるかという挑戦なんだ。
それはだれもが自分で決められることじゃなくて、あらかじめ決められているからこその結果でしかない。
勝利とは、そういうもんなんだと思う。
勝負ごとの負けは、どんな僅差だろうとどんな理由があろうと、負けは負け。
その結果は、始める前から決められていたことじゃない。
人間、生まれたら死ぬ ──── それは命の道のり。
たぶん、死が訪れなければ、なにかに挑戦するという時間の束縛は訪れないだろう。
向かうこともなければ、やっても来ない。
自分がいるのに、影がない。
太陽は偉大だ。
だけど、自分も太陽になれば、きっと孤独になる。
人が自分の影の存在を知ることで、自分自身を知ることのほうが、人生のなかにちりばめられている光を見つけるよりもっと多い。多すぎる。
だれかの影を消すほどの光を自分が放つようになってしまうと、きっと、その人の存在も消してしまうと思うから。
負けは自分が認めるもの。
勝ちは、自分が築きあげるもの。そして、まわりの人が讃えてくれるもの。
自分自身の人生、決してひとりじゃない。
世界中の人とは言わない。たくさんの人とも言えない。
だけど、世界中のなかのほんのひとにぎりの人と、挑戦しつづけていくこと。
それが人生なんだと思う。
時には負けを認めることも大事なんだ。
だけど、勝てる要素全部までを捨ててしまうことは間違いだ。
間違いを積み重ねて、その上に笑顔が増えるのなら、時には負けるのも悪くない。
それもまた一つの挑戦。
人生は、だれかとの勝負じゃない。
なにも勝利だけが光を浴びてるわけじゃない。
自分の影は、だれかといつか重なることはあっても、絶対に自分自身からしか伸びないんだ。
どんな人生にも敗北なんてない。
もしかしたら、死だって勝利と呼べるときがあるのかもしれない。
もしかしたら、勝利とは、それを自分自身が受け入れられたときが、そう呼べるときなのかもしれない。
挑戦をやめない限り、それは常に勝利である。
- September 6, 2009 9:09 AM
- [ 自分らしさ ]