耳から血が出た誕生日

　おれは一体なにをやってんだ？
　誕生日だったのに……
　まあ、仕事とはいえ、誕生日またがって徹夜でサイト作って、それが終わったときにはもう朝の４時……

　それから誕生日をどう満喫すれという。
　自転車こいで「《ベぇ～スト電器》にイコオ」ってな感じで自分へのプレゼントでも買いに行けとでもいうか。

　生まれて初めて“肩こりってこれのこと言うのか？”ってな自覚があった。まあ、それでも曖昧だったけど。
　しかも耳から血ぃ出てるし……

　それがこの画像。
　起きたら枕がこんなふうに赤く染まってた。明らかにおかしかった。
　目覚めてなんか変な感じだったから、耳をほじってみようと思ったけど、指が入らないのだよ。
　間際か？　おれ間際か？
　なんか病気か、これ？　おれ？
　出てきたのは、大量のかさびたでした。

　一般的には“かさぶた”？
　俺様は生まれてこの方、“かさびた”。

　そんなに疲れてんのかとちょっとヘコんだぜ、さすがに。
　一般的に見てもけっこうタフなほうだと思ってたのに……
　恋人でもいりゃ～、そりゃニャンニャンしてチョメチョメしてニョンニョンしてショルジョメショルジョメして……
　どんなにベットベトで終わったって、今年の俺様のHAPPY BIRTHDAYをあっちこっちに刻んだことでしょう。

　しかしどうだい。
　ベットベトで寝静まって、起きたのがバイトの電話って。
　しかも俺様、よく起きたよ、そんなたかが電話の音で。
　で、バイトに来てみりゃ、だれもかれもがフツーに仕事さ……
　まあ、愚痴だけのブログなんて最悪なんで、このへんでやめとくけども、そういえばここ数年、満喫した誕生日ってのがねぇ。
　そう、思い起こせばあれはもう6年前……

　……思いだせねぇ。
　ってのは嘘だけど、まだまだ現役鮮明だけども、思いだせねぇぐらい昔すぎる。
　それ以降はもう、ずっとバイトやらバイトやら仕事やら……その記念すべき１日が睡眠のなかに埋もれて終わってたっけなぁ～。
　やっぱ“恋人”って存在があるのとないのとじゃ～、その差は大きすぎるぐらいに大きな違いが出てくるな、誕生日というイベントにゃ。実際、クリスマス・イヴと同じだよ。いや、それ以上か。

　でもこういう状況だからこそ、母親と姉からのちょっとした電報でも涙するんだな。
　ありがとう。