引越してからというもの、“水”ってものの違いにほとほと感じ入る。
まあ、もともと札幌だし、東京とかみたいに“=水が汚い”っていう地域に住んでるわけでもないけども、今の家に引越して浄水器をつけた。
最初は、ただの訪問販売のお兄さんの素敵な美談に、まんまと騙されたかなぁ~と思ってたけど、実際使い慣れてみると、そうでもない。むしろ素晴らしいぞ、お兄さん!!
お兄さんは、本来なら親の仕事を継いで、普通に大企業に就職するはずだったけど、既設のレールの上を行くっていうのがイヤだって話。
で、今は結婚して子供もいて、そのチビッコたちの写真を財布から取り出すお兄さんの幸せそうな顔が、なんとも嬉しかった。
おれのことでもないのに、なんだか嬉しくなる。
簡単に感化される。
チビッコにはめっぽう弱い。そして、そういうがんばってる人。
もともとは、北海道育ちなこともあってか、“水なんて何使ったって同じでしょ”とかわかったような口をきく人間だった。塩素だのカルキだのニオイだの、そんなもんはクソ食らえ。
いや、そもそも水をそのまま飲むっていうことをしなかったからっていうのもあろうぞ。
ただの水って味しねぇじゃん?
味ねぇじゃん?
だからあえて“水が飲みたい!!”なんて気合いも入ってこねぇじゃん?
しかしまあ、違うこと違うこと。
たかが水も、“おいしい水”ってのはやっぱりあるようですよ?
1回試してみなきゃわからんですよ、これは。
んで、続けてみんことには実感できませぬぞよ。
水。
水。
水。
違いはきっと、その水を口にした瞬間にわかるってもんじゃなくて、またただの水道水を飲もうとしたときにわかるんじゃないかなと思う。
クセェ!!
水がクセェ!!
クセェんだよ、水がさ!!
初めて東京の地に降り立ったときぐらいの衝撃!!
クセェ!!
塩素だか薬だかわからんけど、水道水の入ったグラスを口もとに持ってっただけでそれがわかるのよ。
“うっ”ってなった。
で、もうただの水道水が飲めなくなった。ものすごいニオイとかが気になるのだよ。
今となっては“Evian”とか“Volvic”とか“Aqua clara(アクアクララ)”とか、いろんな水が手軽に売られてるけど、まさか自分が水を“買う”ようになるとはねぇ~……
想定外です。
まま、不満を言うとすれば、一人のような二人暮らしなもんで、うちの人が「水ショボくてヤ」とこぼしやがったように、おれもその水量にはイライラする。
もともとの水量に合わせて出るようになってるとは言ってたけども、さすがにこれは減りすぎじゃね?
まあ、そこまで勢いのよかったほうじゃなかったけどさ?
でも、初めて恋人んちにお邪魔して、音立てないようにちょっとずつ我慢しながら座ってションベンしてるみたいな勢いよ?
しかも、なぁ~んか変に興奮しちゃってるから、上向きなMy Sonばおさえなきゃならんし、なもんだから切れは悪いわ、いろんなところに力入れたり抜いたりしなきゃならんしょ。屁もこけねぇ。
とはいえ、あの水質になるんならってことで、大変満足。
で、やや経ったころ、勢い余ってシャワーまで変えた。
するとどうでしょう!!
やっぱ違うのよ、これが!!
全然違うのよ!!
ちなみにおれが買ったのは、“フリオン”ってシャワーなんだけど、ヘッドだけとはいえ、侮るなかれ?
洗うたびになんとなくキシキシしてた髪が、なんとなくそれがなくなったのです。
きっと、カラーリングしたあとの洗髪でそれが一番実感できましょうぞ。
あと、遠赤外線だかの効果があるらしく、シャワーだけでもあったかい!!
というより、冷えねぇ!!
この時期はマジ重宝する。
でも、夏は地獄……汗が止まらねぇ。
とまあ、当時“アクアクララ”を知ってれば、きっとその浄水器は買ってなかったと思うけど、買ってよかったと思える浄水器。
でも、おれとしては“フリオン”のシャワーが大成功だったと思う。
男ながら、肌の調子が良くなったと自分でも思う。恋人に褒められることもあるぐらいだ。
男としては「スベスベだねぇ~」って腿とか撫でられるのは、なんとなく複雑ではあれども、悪い気はしない。
まあ、口から入るものだし、人間の体80%だかも水なんだっけ?
それをいいものにすれば、自ずとその人間の体も良くなるってなもんじゃない?
水 ── けっこう大事よ?
水は大切だなとつくづく実感する今日のこの頃。
- March 13, 2007 12:38 AM
- [ ゲロ古 ]