うちの人が、またそそくさと出ていった ── きっとサーキットだろうさ。
彼はよく走りに行く。
きっと今日もまた十勝インターナショナル・サーキット? コース? 略して“TIS”?
はたまたカートだろうか?
その場合は、千歳か? 空港の近くのなんとかかんとかってカート場?
彼は走る。よく走る。
ひたすら走る。走りつづける。
どこまでも。
そう、どこまでも。
昼と夜とで別々の生活者が同じ場所に住むと、これ便利な点はといえば、荷物の着日指定とか時間指定が必要なくなる。
昼も夜も人がいる。たかがサインでいいのだ。名も知らぬ他人どうしでもない。相手の名前ぐらい知ってるし、書けるのだよ。
受け取り自由。
まあ、すっげぇデッカい荷物で気になる代物なら、“え? そんなの届いてねぇよ?”とか言ってパクっちゃうこともできるわけだ。やろうと思えば……思わねぇが。
彼は車専門。俺様はチャリンコ専門。
どっちも車だ。走るってシロモンだ。
そんなわけで、今日もまた走る。
- April 21, 2007 2:32 AM
- [ ゲロ古 ]