嗚呼、ソー・サースティーだ。
もうサポーロといえど、けっこうサマーだしなぁ~……
ジュースでも買いに行っかな。
そして、そんな状況で、こんな状態に陥った。
「あ、ジュース買って?」
ちょっと離れたところからロックオンされたらしい。
財布のなかには200円。よくよく見れば、むしろそれ以下。
で、俺様は答える。
「ああ ─── どれよ」
間髪なし。考えなし。相談なし。
「え? ホント?」
「ああ」
「じゃあ……これ」
「ああ」
……“ガチャコーン”
「フッ」
(いや違うなぁ~。カッコつけてねぇ。んじゃ、ンか? とりあえず、フとンと中間あたりの音が出る鼻から吐息)
「ありがとう」
手渡したものはキンキンに冷えたおティー。
「あれ?」
「あ? なに」
「自分のは? ジュース買いに来たんじゃないの?」
「いや」
別にいいカッコしようとしてるわけじゃなく、優しさアピールっていうわけでもなく、ましてや気のある女の子にはってこともない。
ただ“「買って?」って言われたから買った”っていうだけの思いしかない。
後悔もしない。“まいっか”ってな気持ち。
なんか自分としてはすっげぇあたり前のことしてるっていう気ィしかしてない。
特にこれといって変わった様子もない。
むしろさらに、その人が気遣ってくれて訊いてくれるなんて暁には、<え? 自分の? ああ……やっぱいいや>とか、そうなるだけ。
ってたぶん、実際にはこういう感じな俺様みたいな人、けっこういると思うんだよねぇ~。
どうよ?
むか~し昔その昔、レポートを必死になんてやってるやつがいて、「ちょっと暇だったら手伝って」って言われて、暇だったから手伝った。
そしたら「なんで他人なのにそこまでするのよ」なんてなことを指摘されたことがあった。
「意味わからんねぇ」とか「わけわかんねぇ」とか、「おれには理解できないわ」とか言われた。
意味なんてねぇ。
わけなんてもんもねぇ。
理由もねぇ。
きっと自分ですら理解してねぇ。
「買って」って言われて、自分はその分のお金を持ってたから買った。
「暇だったら手伝って」って言われて、暇だったから手伝った。
それだけのことだ。
なぁ~にがおかしいか。
そこいらあたりのどこにおかしな点があるのか、ぜひご意見、ご感想をお聞かせ願いたい。
たまぁ~に俺様の財布の残高は、うまいこと2円と1セントとか18円と1セントとかになることがある。
レジで待ってるとき、めちゃめちゃドキドキしてるけど、足りたときの喜びと感動はひとしおだ。
そんなときはうちの人に報告する。
「いやぁ~、今財布んなか8円と1セントしかねぇべや」
するとうちの人はこう返す。
「よくそんなうまいこと使えるよな」
俺様は言った。
「ビビッた」
- June 12, 2007 1:03 AM
- [ ゲロ古 ]