ミスチルの桜井さんは何がすごいのか ──────── わかった。
彼は、いろんないろんな、もっといろんな物事に対して、すこぶる視野が広いのだ。
いや、もしかしたら、“深い”っつったほうががっつりくるかもしれない。
かといって、みんなが狭いとか浅いって言ってるわけじゃ~ない。
たぶん、世の中のたくさんを占める多くの人たちより、その“もう一歩” ──── あと一歩 ──── を意識的、あるいは意図的に踏み込めるんだと思うのよ。
“そこで充分”とか“もう充分”とか、“ここで充分”っていうところから、もう一歩踏み出せるわけだ。
たぶん“充分”ってのは、あくまで人間の持つ理性っていうところでストップする感覚であって、、桜井さんは、そっからさらに突き破って本能とか感覚っつー領域のことだと思う。
まあ、“無意識”ってとも言えそうだな。
だからだ。
だからなのだよ。
人の無意識の心のなかに浸透していっては、“共感”とか“あ……わかるわぁ~……”っていう遠赤外線みたいなあったかさを呼び覚ますのだな。
で、そこの部分がたいそう強くてぶれないがために、どんなに歌詞の規模がデッカくなってもゴッチャゴチャでわけわかんなくなるってこともないわけだ。
本当に個人の趣味嗜好っていうバラバラなことにおいても、ピンポイントで伝わってくる。
まま、もしかすっとー、その“個々人の好き嫌い”っていうのこそ、この世の中で一番規模のデッカいことなんだろうなと。
- November 7, 2007 5:42 AM
- [ ゲロ古 ]