高橋みゆきさんを見てると、どうしても専門学校のときに仲良くなったさやかを思い出さずにはいられない。
似てる……ホント、似てる。
日本代表だなんてあまりに有名になりすぎるんで、どっかの町に就職が決まったとか言い残していったのかと思ったほどだ。
しかしまあ、そんなはずはない……彼女はバスケだ。
でもって、就職が決まって出発する何日か前、“最後の想い出を作りたいの”とうちに来たときおまえは、一緒に友達と“鬼武者2”をやって帰ったな。
最後の想い出がそれか……
まあ、そんなやつだった。
“あんた、ホントなにしに来たの??”とか“早く帰んなよ??”とか、なんだかんだ言いながらも、家にあげて長いこと話し相手になってくれた。
そんな雰囲気も似てるのかなぁ~とか思ってみたり。
いろんな面でのセンスもきっと抜群によかったんだと思う。
“あ、なんかこいつ、カッコイイな”と思えることが多かった。
趣味が合うというのか、なんというのか……当時、おれが欲しかった“ソナホーク”を持っていた。
なんだろう……
なにかにつけ、イメージ的なものがなんかもう日本人ぽくなかった感じがする。
変わってるとは思わないけど、話してても一緒にいても不思議と違和感があり、でもそれは不快じゃない。
たぶん異国の地で見つけた雑貨屋さんのなかを見てまわってる感じに似てる。
ふらっと遊びに行くたびに、さやかは大学のレポートを書いていた。通っていた専門学校のすぐそばっていうこともあった。卒論だの心理学だのを手伝ったこともあった。
参考書に線を引き、そこを読み上げる。はたまた、おまえが読み、おれがそれをパソコンで打ち込む。
「ホント、無意味に打つの早いよね」
いちいちひと言多いやつだった。
そんな彼女は、とても頭がいい。実に賢い。
そんな書き方をすると、上からものを言ってるようにも聞こえるけど、そうじゃない。
彼女はホントに聡明だったんだな。
そういうのってだれかと比較したり、自分もそれを理解できてなきゃ、理解できるレベルにいなきゃムリなのかもしれないけど、話を聞くたびにそう感じた。
マジメな話をしても、おもしろい話をしても、なんでもかんでもちゃんと話せる相手だった。
マジメな話はできない人。冗談しか言い合えない仲。恋人の話しかしないやつ。
いろいろいるけど、なんでも話せた。不思議なもんだ。
恋人には話せないことも、おまえには話せた。
そんな話をしながら二人で笑ったっけな。
おまえは今、どこで何をやってんだ??
知り合ってからホント長かったようで短かったけど、とても楽しくて有意義な時間だった。
ここはおまえの生まれ故郷じゃないかもしれないけど、いつでも帰ってこい。
“鬼武者2”はもう売ってないが、お土産に“鬼武者3”を買って来い。
一体どんな日記なんだ、これは……
一体なんの日記なんだ、これは……
まあ、思ったことを書きゃ~いいさ。
- July 23, 2005 1:34 AM
- [ ゲロ古 ]