- 心にTATOOを!! -

 最近、あまりに書かないので、まだ手書きだった昔むかしのころの日記をここに転載してみようかなぁ~と思ってみたりみなかったり。
 日記ってのは、その日その日のことを書いてくものみたいだけど、ちょっと斬新に、どんどん過去にさかのぼってくみたいな……
 そんな日記があってもいいんじゃないか。
 まあ、極端な話、最初の日が最期の日みたいな感じか。




 でもそういう日記を、もし現実に書こうとしたら、人間の記憶ってのはどこまでもつもんなんだろうか??
 『レインマン』の主人公のようなサヴァン症候群の方とか、人知を超えた記憶力でも持ち合わせていない限り、まず3日ぐらいが限度じゃなかろうか??
 1週間つづけばいいほうかなと思ふ。




 しかしながら人間、“思い出す”ってことでその記憶力が養われていくんだと思うわけだ。
 もともといい人もいるかもしれんし、またなんか別のメカニズムが働いてるのかもしれないけど。
 もう今はずいぶんと大昔、『あるある発掘大辞典』でその“記憶力”ってやつについてやってた。
 “記憶力”ってのは、膨大にある記憶のなかから、そのとき必要な記憶を引っ張りだす力なんだそうな。




 最近じゃ、ほんの5分とか10分、30分前のことって、すぐには思い出せない。
 なんでだ??
 でも、ものすごく小さかったこととか、1日前、2日前、はたまた1ヶ月前とか、ある程度時間の経ったことなら、けっこうすぐ思い出せたりする。
 なんでだ??




 ひょっとすると、年を重ねるにつれ、その“思い出す”っていう行為をしなくなってきてるんじゃないか??




 ある1つのことをやった。
 でも、そのすぐあとにそれを思い出す必要ってのは、特になかったりする。怒られるのは、たいがいちょっと経ってからだ。
 物を失くすときも、おんなじような感じ。
 “すぐあと”ってのがコレ、なかなかどうして難しい。




 日記を書くっていうことは、その日を思い出すっていうことだ。
 たしかに、僕のちょっとした経験からにしても、日記をつけてる人のほうが、つけてない人より、いろんなことを憶えてたりするような気がする。
 まったくつけたことがない人とか、つける気もない人、日記が苦手な人って、たとえそれが長期間であろうと短期間であろうと、その物事を憶えていようという気すらないように思う。




 あと、今じゃもう、パソコンで日記をつけてるっていう人がほとんどだろう。
 手書きとパソコンもまた記憶力に差があるんじゃないかと思うわけ。
 パソコンて、けっこう頭使うようでいて、実際にはたいして使ってない。これってほとんどひらめきに近いんじゃないかと……
 1つの文字や言葉を完成させるのは一瞬だし、それが間違ってる字なのかどうかっていう認識も一瞬。
 まばたきより速い。
 写真を撮るのと一緒だ。
 意味だとか理由だとかっていうよりも、もうほとんど図形の認識に近いと思う。
 夢にも似てる。
 頭振ってても目ぇつぶっててもよそ見してても、よもや本読みながらでも打ててしまうわけだ。
 んでもって、そういう瞬間の積み重ねで、しかもどんどん次に進む。
 というより、今そう打ってみて気づいたけど、この場合はもう“書いて”ないってことよ。




 ところがドッコイ丸の内。
 それが手書きだと、まるでその1つ1つがロジックみたいで、いちいち構築が必要だったりするわけだ。
 これは無意識かもしれないけれど、1つの字を書くにしたって、きっと途中で何度も“書き順て、これで正しかったっけ??”とかいろいろ他のことを考えたりしてると思う。
 しかも、手書き文字だと、そのときの気分だとか環境だとかがモロに出る。
 緊張してれば線が震えるだろうし、イライラしてればバランスが荒れる。
 人間、平常心てやつが一番難しいと言われてるし、そのとおりだと思う。人の心ってやつは、常にいろんな方向、物事、刺激のなかで揺れてるんだと。
 ひょっとするとそれは、“冷静”っていうやつともまた違うような気がしてきた、最近。
 まあいい。
 “丸の内弁当”のなかには鮭が入っているように、そんなディテールにまでいちいち構ってられない。
 そこに固執すると、それはもう“鮭弁当”になってしまうように。




 まあ、手書きで日記を書いてると、不思議にもいろんなことを書いてるうちに、考えやら出来事やら、なにかと気分も落ち着いてくる。
 その日1日の出来事と一緒に、気持ちも整理してるんじゃないかと、そんな作用もあるんじゃないか??
 どうよ、マチャアキさん。




 っていうかコレ、将来さらにヤバいんじゃないのぉ~??
 このパソコンってやつ、もうほとんどゲームに近いじゃん。
 たいしてなんも考えなくたって、いろいろやってくれちゃうわけよ。
 今はなにかと“キレる子供”っていうのが話題になってたり、問題視されてるけども、実際には“キレる大人”のほうが問題だと思うよぉ~??
 ホントかなり多いと思うし。
 きっとあの一世を風靡したファミコンっていう最強のゲーム世代が、今の若手サラリーマンとか中堅サラリーマンぐらいだと思うし。
 実際、最近なら、そういう事件のほうが目立ってるし……




 かるくヤバい??
 いやいや。
 けっこうヤバくない??




 もしかしたら、大人より子供のほうが“かばう”っていうこと知ってるかもね。
 子供のころって、親との絆より、友達どうしとのそれのほうが強く感じてたりするしな。親とのものはもう、それこそ空気みたいにあたり前すぎて。
 いてあたり前、いなくてもあたり前。
 なにをするにもあたり前。
 で、あたり前だとか常識だとか、“しょうがない”っていう言葉でなんでも片付けようとしたりする。
 で、大人どうしのそれって、なにかと“裏”っていうのがあったりするからなぁ~。
 日常的に見え隠れしてるそういうのって、ホント小説とかよりおもしろいって思うぐらい、大人どうしの絆ってうすっぺらいなぁ~って感じることが多い。
 結局は、自分。
 非難や中傷も、幸せなころでもそれをする恋人っているんだろうか??
 結局はそれも、相手が冷たくなったからとか、自分がもう飽きちゃったとかいう理由だったりして。




 ただ、ただ子供のころって、その無邪気さが故なのか、自己犠牲もしなければ、自己中心でもない。
 常に“対等”っていう立場で物事を見てたり感じてたりしたと思う。




 大人になると証拠や証明、説明ってのをいちいち求められたり、自分にとっても必要だったりするけれど、子供のころってむしろ、そういうのは必要ないことのほうが多かった。
 そういうほうが論理的なことを求められたり、事細かに監視されたり、なにもかもがマニュアル化された場所より、子供のほうがもっとずっと複雑な世界に生きてるんだと思う。
 人間、本能が一番残酷で複雑。
 だけどそれが、時にひときわ美しい。




 まま、子供が天使だとか僕らの希望とは言わないけども、未来を歩いていくのは子供なんだな。
 未来は子供のためにだけあるわけじゃないし、約束されてるわけでもない。
 でも、今そのために僕はなにができるか??
 少なくとも総理大臣にはなり得ないたった今生まれたばかりの0歳児よりは、その子が生きていくだろうそこへとつながってる未来を変えられるかもしれない僕に、一体なにができるんだろう??
 総理大臣になって国や世界を変えることはできなくても、もしかしたら歌が、その子を勇気づけられるかもしれない。1冊の本で、その子に夢を与えられるかもしれない。
 たった一篇の詩で、その子がまたさらなる未来へとつながるなにかを見つけてくれるかもしれない。




 ……あ、『Dear』の更新しよ。






















 時間できたらね。
 バイト先からじゃできないのよ、これがまた。




 もう長い日記は書かない!!!!

  • February 22, 2006 7:27 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

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