『SAYURI』-Memoirs of Geisha チャン・ツィイー / ミシェール・ヨー

 そして本日、起きたときには、またも寝ぐせがひどかった。正面から見ると雑草で作った皿のようであり、横から見ると、古代ギリシャの偉人たちの頭にある飾りのようだった。あるいは、髪でできた河童の皿。しかも、かるくリーゼント風。
 しかしながら、寝起きからTake a pictureするほどの気力はなく、歯を磨いて部屋に戻ったら、また寝た。


 あ、そういえば、今日は、DVDの『SAYURI』を観た。原題なのか英題では『Memoirs of Geisha』というらしい。
 俺様が愛してやまないチャン・ツィイーが主演。もうこれだけで観たといっても過言じゃない。まあ、そのほかにも、ミシェール・ヨーさんも出てるってことだったんで、これは観ないわけにいかないでしょう。
 で、映画を観てみりゃ、その2人の存在感がひときわ。たぶん日本人より着物が似合ってたんじゃね?
 もっと着物が似合う日本人はいるんだろうけど、でも、それは言いすぎではないと思う。
 着物っつーのは、着る人の品格というか、品の織り成す空気も一重になるのかっつーぐらい美しい。
 その前に、山口智子さんの『山笑う』って番組を見てた影響もあるのかねぇ~。
 日本文化の美しさを時間いっぱい突きつけられた感じ。なんかいろいろあったけど、俺様が死にかけるほどに感動した“桑指物”の巧み、そしてこの『SAYURI』にも通ずる“江戸小紋”の粋。
 それもあってか、映画全体に映えるその美しさにやられたって感じ。もっかい観たら、たぶんまた違った観方になるんだろうなと思う。


 でもやっぱし、チャン・ツィイーとミシェール・ヨーさんの美しさは、ホント別格だと思う。
 たぶん“品”ってやつなんだろうな。
 で、それはきっと、生まれついてのもんなんだろうなぁ~。あとからじゃ、それは身につけられないもんだろうと思う。
 優雅さとか美しさとかも超越した空気感っつーのか?
 今な感じで平たく言えば“オーラ”ってことになるんだろうけど、俺様のなかでは、それとはちょっと違う。まあ、言い方だけだろって言われればそれまでなんだろうけど、ちーと違和感があるわけだ。
 たとえば、オーロラと陽炎の違いっつーのかねぇ~……
 それについてはまあいいや。


 日本が舞台で、普段は思いっきり日本語しゃべってんのに、主演な感じの人だけが英語っつーのは、どう考えてもおかしいだろう。
 敗戦後のことならわかるさ。でもさ、突然日本語が出たあとで、すぐまた英語でしゃべりだすってのは、やっぱし日本人として違和感があるよなぁ~、あれ。芸者さんも英語だし、女中さんも英語だし、将軍だかなんだか知らねぇけど、軍隊の人も英語で話すってどうなのよ。しかも、がっつり日本人家族の出で、生粋の日本人じゃねぇのか?
 ってまあ、やっぱそのへんは外国の人が作った日本映画だし、主演格な人がみんな日本人じゃないっぽいから仕方ないのかとも思う。


 あとあと、しょっぱなから出てくる回想の声ってあれ、なんとなくだけど、実際にはチャン・ツィイーの声じゃなくね? チャン・ツィイー役の回想なんだよね?
 でも、チャン・ツィイーにしては、なんとなく弱冠声が太いような気がするんだが……
 最初っから、よくありがちな主演の人と見せかけて、実はその側近とか親友役の人の回顧録なのかなとか思ったぐらいだ。俺様としては、ミシェール・ヨーさんが出てきた時点で、実はミシェール・ヨーさんの語りなのかって思った。


 それもまあいいさ。
 きっと日本人が作ってたら、チャン・ツィイーもミシェール・ヨーも出てなかっただろうし、ただの映像美映画になってただろうから。
 チャン・ツィイーは美しい。別格だ。あの“アジアン・ビューティー”ってのは、ホントうまいこと言ったなと思う。
 ミシェール・ヨーも美しい。美しさの格が違う。この人を見ると、どうしても思い出す人がいるんだけども、その人とも美しさは違う。
 チャン・ツィイーが絵画的な美しさなら、ミシェール・ヨーは、ホント彫刻的な美しさとでも言いましょうか。いや、逆かもしれんな。
 でもまあ、二人とも絵になる美しさってことに変わりはないやな。
 美しさに1つも2つもくっつく言葉は、みんな一緒だ。


 とはいえ、この『SAYURI』も、そこまで映像美っていうわけじゃなかった。こういう映画ってだいたいが映像美でも引っ張ろうとする感じがあるけど、これはそうじゃない。
 なんか日本が舞台だし、芸者さんの話だし、それなりには映像にも期待してただけに、ちょっと落胆。
 外国の人が見る日本だから、色彩から配色から、なんでもかんでも強調されるんだろうなと思ってた。桜は桜で、芸者さんは原色的な存在感を放つんだろうとか勝手に想像してた。
 でも違った。
 景色はまあ、やっぱ多少の誇張は感じた。
 でも、現代においての非現実的なリアルさは強烈だった。
 なんか映画のなかでも言ってたけど、“これはある女の物語”っていうのを強く感じた。


 まあ、映画自体はそんなおもしろいわけじゃないけど、もっかい観ようと思ふ。


 ──── 明日は我が身 ────

  • April 1, 2007 2:01 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

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