ついに『GetBackers』も、今月の17日に出るらしい39巻で終わりを迎えてしまうらしい……なんか悲しい。
もうかれこれ8年なんだそうな。
最初に出逢ったのは、そう、実家にいたころ洗濯ができず、自転車でデッカいゴミ袋引っさげて行ったコインランドリーでだった。
コインランドリーって美容室ばりに漫画とかあんのよ。
んで、終わるまで暇だったから、そこでマガジン読んだわけ。
初めて読んだのは途中で、今思えば一番おもしろかったっぽい、ちょうど“IL奪還”のとこだった。それでこりゃ最初から読みてぇわってことになって、単行本を買ったわけだ。
個人的には蛮が好き。
なんかあのメチャメチャ賢いくせにバカそうなオーラ出してる感じといい、人に“間違いなく天才だ”とまで呼ばせしめるその強さといい、すこぶる口は悪いけど、すっげぇ優しさ抱えてるとことか……なんて、憧れも強い。
赤屍さんのだれの手にも負えないイカレた内面を感じせしめる衝動、そして実際にはそうじゃないんじゃないかなって期待させるような言動。その相反する存在そのものってのもたまんねぇ。
まあ何より、どちらも“極めし者”ってあの雰囲気がドカーンとくる。
いやぁ~、やっぱホントもったいねぇよなぁ~。
おもしれぇよ、マジで。なんか大人で理論的な『ドラゴンボール』って感じかな。
あれ読んでると、なんか根拠もなく自分も頭よくなったような気になるから不思議だ。もともとわりと嫌いじゃないジャンルの知識だし。
たぶん、うんちく読んでるだけでも止まらんわ、ありゃ。
しかしねぇ~……
最初のうちはホントいい意味で裏切られてたけど、終盤にきてからは、わりと予想が的中するようになった。翳沼沙羅衣さんの正体とか、、本当の“オウガバトル”とか……
まあ、それはいろんなこと知ってからだからしょうがねぇのかなとも思う。
でも卑弥呼と邪馬人のことにはビビッたな。やられたって感じ。
あの人たちが言う“セカイ”ってやつが、俺様の予想とは逆だったってことにも、これまでの話の展開のうまさに脱帽です。
でも、伏線はりすぎ。
いまだに次巻でホントに終われるのかって思う。
2代目はどこいったのよ。なんもなしってことはないよね?
まあ、これまでの展開的には、天子峰さんなのか、あるいは絃巻くんだったのかってことで終わらせるのかなって気もする。
“聖痕”は記憶も消すってことだし、呪術王と天子峰さんはなんか過去に会ってるみたいだし、波児とデル・カイザーも呪術王に昔ボコられて逃げたらしいから、花月も同じような経験あったみたいだから、そのへんからどっちかが2代目なのかなと予想してみる。
でも、もし絃巻くんなら、時間軸に対して辻褄合わないか?
やっぱ天子峰さんなのかね。たしか来栖さんも“違う時”の上に生きてる人ってのを話してるとき、そのなかに天子峰さんも入ってたし。
しかしそれだったら、来栖さんの話で最後に“も”って言ってたから、花月もその1人かもしれないよな。それにたしか、2代目さんて、3人いなかったか?
よく出てくる蛮と銀次が2代目さんたちに会ってるときの絵、たしかそう。
最初はあの絵から、邪馬人がそのドンだったのかなとも思った。あとからは来栖さんなのかなとも思った。ヘヴンさんとの出会いも無限城で働いてる来栖への仲介だったらしいからな。
でもそれなら、蛮が知ってるはず。卑弥呼と蛮と邪馬人の3人で奪い屋やってたし。
それなら天子峰さんも没か……銀次もあのとき初めて会ったっぽいし。無限城じゃ、天子峰さんに育てられたわけだからな。
ブードゥーキングって聖痕3つでしょ?
ちょうどGet Backersの代と同じじゃん。
ってことで、やっぱブードゥーキングがそれまでの奪還屋をねじ伏せてきてたってことなんじゃねぇの? アーカイバに封印されて“時空を3つ超えた”みたいな?
で、奪還屋が来るたびに、“引き水”としての役割を果たしてきたって感じで。だから最初のステグマは、封印されたときの記憶か、そのときウィッチクイーンになにか見せられたか。あるいは、天子峰さんも言ってた与えられた最後の3つめのステグマか……
“聖痕”って、要は与えられた宿命と、その数ってことか?
夜半は生まれたことがもうすでに呪術的な宿命で、もう1つは花月との宿命だった感じだし。それとも ── その人の人生におけるわだかまりか?
その人のなかに封印とも呼べるアーカイバが隠した記憶か?
ウィッチクィーンとアーカイバ、両方ともステグマつけれんのか? ウィッチクィーン仕様のと、アーカイバ仕様のと……
っつーか、“計画”の中心人物って、実はクソババアだろう。“ブレイントラスト”組織したのも、ドクトルとか思わせておきながら、実は違うだろう。
全部クソババアじゃねぇか?
“ブレイントラスト”もあの“計画”も、すべては人間どものおごりとかヴァーチャルな真実を読者の人間に書き込もうとしてないか?
ここへきて、それは銀次のママだったんじゃないかとか思ったけど、違うんじゃね?
蛮の母親も銀次の母親もバビロンシティにいるって話で、どうやらどちらも別人みたいな言い方してたけど、実は同一人物だったりとかするんじゃない? ゲット・バッカーズって、同じ胎から生まれ出でてきてやしませんか?
しかも“違う時”の上から……
マジで伏線はりすぎ。登場人物さんたち、言わないこと多すぎなんだっつの。
でも個人的には、ひそかに赤屍さんとドクトルが2代目のメンバーなんじゃないかとか推測してたりする。彼らは別の次元に生きてて、“第一の世界”が完成した未来でできたゲットバッカーズだったりとかなんかしちゃったりして……
いや、それが実は“第3の世界”だったりするんじゃないか?
でも赤屍さんは、なんだか卑弥呼の出産に関係してるとかなんか言ってなかったっけか?
なんだオイ、みんな実は未来なのか?
“過去を奪り還せ”って、そういうことなのか?
でもう、なんでもありになっちゃってるよな。
時間軸はメチャクチャだわ、時間は歪むわ、しかも時空も次元も自由自在に操れるようになるわ、光は自由に曲げられるわ、そのくせ自在に光を反射させれるやつはいるわ、ヴァーチャルが現実より現実になってるわ、死んだ人も生きてる人も関係ないわだし。
最終的には菱木さんとかまで登場してくれんじゃねぇか?
時代は結局繰り返すか?
何回も何回も弥勒と戦うか?
だれが“今”を生きてる人なのか、全然わからん。ってか、ホントに生きてるのかも疑問。
だからあの“計画”が必要な世界だっつーのか?
ってことは、まず“ブレイントラスト”が“いつ”なのかってことになるよな……
まあ、そやって自分なりにいろいろああでもないこうでもないって考えるのが楽しかったんだよなぁ~。マジで。
何回、何巻も戻って読み返したかわかんねぇ。
しかしそのたびに、考えすぎて謎は深まるだけだったけど。
で、読み進めてって、“グハッ!?”ってなるのはもう快感に近かった。
あぁ~、ホントもったいねぇ。
もっと読みたい部分あるのにさぁ~。もっと掘り下げて描いてほしいとこ、なまらあるっつの。
蛮と銀次が出会ったとことか、なまら読みてぇ。さらに言えば、初代の波児とデル・カイザーのとこが読みてぇ。
でも今回知ったすべてのストーリーとしては、そこだけ抜粋して描くってのは難しいのか?
なんならホント、『スラムダンク』みたいな感じで、また描いてくれないかなと本気で願う。思う。こりゃ熱望だ。されば求め訴えたり。
今回の38巻、また泣かしていただきました。
いやぁ~“絆”って、ホントにいいもんですね。
予想としては、そして個人的には、最終的な一人は、蛮。
で、絆のセカイを創るんじゃないかな。
“悪魔とは、かつてはもっとも美しい天使だったのである”
っつーか、蛮と銀次って、実はホントの兄弟なんじゃね? デル・カイザーは普通の人間だったって言ってたけど、実は超絶頭いいんでない?
あ、でも、デル・カイザーが“蛮には母親の姓を名乗らせることにした”って言ってたっけな。でも世の中には再婚ってこともあるしねぇ~。それに時空もクソもないしねぇ~。
それで最後の言葉は“おれたち、二人で一人だろ?”みたいな……
それか、蛮もブードゥーチャイルドとか?
またどっちか“隠れステグマ持ち”なんじゃねぇのって。
バネッチも実はすげぇいい人なんでしょ?
バカみたいにすぐ殺すのは、同じぐらい自分が死にたいからじゃ~ないの? あのメスだって、実は全部自分がそれまでに助けられなかった人に使ったものなんじゃないの? 償いの意もこめて忘れないために……
ってか、銀次のお父さんて、赤屍さん? ってより、銀次の息子が赤屍さんだったり?
あんなに銀次につきまとうのって、親子だから? で、さらには銀次なら自分を殺せるだけのチカラを持ってるって確信した?
『超越者』って、なんか“聖痕”よりすごそうな感じじゃん?
で、それに勝てるったらもう、銀次ぐらいしかいないんじゃ? それとも、さらに上ゆく美堂蛮様か?
“母親代わり”とか言いつつも、ホントはマリーアさんが蛮のお母さんだったり?
でもあと『Get Backers』で未登場の肉親関係っつったら、なんだ?
孫と祖母は出てきたし、親子も既出。兄弟姉妹もあり、義理の親子もあり。まだ見ぬ親子も、死別も、生き別れも……ってもう、全部出たか?
じゃ、なんだ?
グランド・サンとかか?
ってもう、やっぱ“友情”っきゃないのかねぇ~。
ひょっとしたらひょっとして、蛮と銀次が親子だったりしちゃうのかい?
嗚呼、完結を前にして、また俺様の思考が無限城だ。
- April 4, 2007 10:38 AM
- [ ゲロ古 ]