いつもの≪セブン・イレブン≫で見つけたいつもと違うカフェ・ラッテ……
“PREMIA Caffe Latte”
気づけば、袋に入っていた。
“PREMIA Caffe Latte”
高級そうな外車の運転手さんみたいな真っ白いパッケージのあいつ。そう……
“PREMIA Caffe Latte / 芳醇ラテ”
美味いな、これ。
パッケージも上質。高級感がある。なんか心地よく手にザラつく。
それでいて美しい。オシャレな雰囲気がグッとくる。
でも、最初のひと口だけだった。
いつも飲んでるやつのほうが“飽きない美味しさ”ってやつな感じ。
こちら、飽きるまで飲んだのかって言われたら、それはまた別のお話なんだけど、なんとなく最近の風潮“高級志向”の延長のような気がしてならない ── なにかとこの“プレミア”って言葉をお見かけする。“プレミアム”とか。
なんかエスプレッソの資格“バリスタ”とやらが流行れば、なんでもかんでもエスプレッソにちなんだものが出てきてた。コーヒーメーカーもエスプレッソ専門みたいのが出て、カフェラッテもエスプレッソ味が多くなり、缶コーヒーでもエスプレッソなんとかっつーのが急に増えた。
とはいえ、ただ単に俺様にとってこの味は、ちょいとばかり苦いっつーだけの話。
ちょいと前までは、カフェラッテでも“キャラメルマキアート”とか“キャラメルバニラ”とか“メープルカプチーノ”とか、冬限定なのか知らんが“ホワイトチョコ”だかって甘いのばっか飲んでた。
ただ、それには飽きたわけだ。飲みすぎた。甘いのばっか。甘いのばっかじゃブクブクブクブク太るだけなんだな、これが。
あっちの意味でもこっちの意味でも、いろんな意味で太るわけよ。
で、徐々に徐々にそこが気になりだしてくるわけよ。最初はただ美味いとか思って気にもならなかった部分がよ。
人間、不思議なもんでさ。飽きてくると、それをそれとは気づかないように、ほかの部分で粗探しをし始めるんだな。あるいはいい部分な。ヤな部分だなぁ~と思う。
贅沢はたまにでいい。いや、そのほうがいい。
いっつも贅沢してっと、それに体や頭が慣れちゃって、それより下に自分がなれなくなっちゃうのよ。たとえそれが背伸びだったとしてもな。
で、それより下のものは、全部自分のほうが上って思ってしまうわけだ。“マズくて飲めない”とか“飲みたくない”とか、ちょっと美味いと思っても“飲める”っていう程度に自分のなかでとどめてみたり。
そこにあまり感じのよくないボーダーラインみたいのができてしまうのよ。
それはつまり“なんでこの俺様クラスがこんなの飲まなきゃいけないの?”みたいなな。
オォ~・ヴェリー・がっつり・感じ worry。
贅沢ってのは、きっとちょっと心が潤うぐらいがちょうどいい。
そんなわけで、さらに苦そうな“PREMIA Caffe Latte / 薫るエスプレッソ”を手にとることはないでしょう。
“薫”って字はすこぶる好きだけど。
- April 29, 2007 1:53 AM
- [ ゲロ古 ]