≪美乃屋≫さんにて“焙煎味噌ラーメン”の、さらに“生姜仕立てを喰らう。

MINOYA_SIGN 早速ですが、うめぇじゃん!!
 メチャうめぇ!!


 ん~ ── いや。違うな。
 実際音としてはそこまで熱くないな。ニュアンス的には“これ、うまいじゃ~ん?”ぐらいだ。


 俺様、単なる生姜好き。
 とりあえず、なにかと生姜を入れて早4、5年と余月。
 あれはそう …… “生姜は、体が芯からあったまる”とかなんとか言ってたのをテレビで見たとき。
 まま、かつおとかマグロとか、もともと刺身に生姜つけて食べるのが好きだったっつーのもあり。


 余談はいいよ。
 今後は、そういう余計なこと書くのやめた。
 長くなる。そして、テーマが絞られなくなる。
 話がまったくまとまらねぇ。限りなく広がるばかり。どこに収束するのか自分でもわからねぇ。際限ねぇ。
 というより、書き出しと締めが全然関係ない空気をかもしだしてることが、ちょっとあまりにしばしばすぎる。
 文才とは、長く書けることではなく、すっきりと引き締まった文章を書けることである。


 そんなわけで、写真はあとだ。
 とりあえず書いとく。とはいっても、食べたのは、ちょい先日だ。
 でもまずはイメージ。それから見る。
 先にヴィジュアルとして見ると、イメージしなくなっちまう。開けた目を閉じなくなる。
 イメージすることは重要だ。


 ネギは白髪ネギ。しかし辛くない。あたかもその旨みが立ち昇っているかのような湯気のなかで、かすかな香りがたゆたっている。甘味すらそのなかににじんでいるようだ。
 焙煎味噌というだけあり、ほのかな香ばしさが加わった味噌の絶妙な濃厚かつしつこくない香りと、箸でつかもうとすれば、今にも崩れてしまいそうな繊細なチャーシューはさらに食欲をそそった。
 そして生姜は、その目立ちすぎない香りでラーメンという油の泥沼を、爽やかに全体を引き締めながら、そのギラついた水面すら照りと魅せるのだ。まさに最高の脇役。
 焙煎とは、珈琲だけの特許ではないのだー!!


 ハイ、ドーン!!


MINOYA_BAISEN_MISO_RA-MEN ぜってぇ俺様、お料理雑誌の編集者さんにはなれねぇな。


 とまいえ、旨いよ。
 旨い旨い。旨いのよぉ~。
 ここは、あえて“旨”だ。美味ではない。そんな小ジャれた感じじゃない。
 胃袋を乗り越えたそのスペシャルな味は、ズシーンと膀胱あたりにくる。
 あ、言いすぎだ。ちゃんとおなかに美味しいです。


 まあね、最初は“焙煎”ってことだし、前にいただいた≪麺屋 chichi≫さんの“焼味噌”と同じ感じかなぁ~とも思ってた。
 が、違った。
 焙煎だ。こちらは焙煎。あっちは焼き。
 その違いはわからんが、味は違う。
 とはいえ、どっちがうまいってことはなく、どっちも旨かった。


 メニューにも書いてたけど、今なんだか流行りな呼び名なのか、“こっさり”って感じか?
 しつこくない。それでいて、バチっと味わい深いっての?
 まあ、個人的には“あってり”でも別に悪くないと思うんだが?


 ネギがいいな。この細いやつ。なんか巷では“白髪ネギ”と呼ぶんだそうだ。失敬だな。
 あとは、ひと口目で飲んだスープがゲロうま。あれでやられたな。
 麺は、なんだかあまりスープがからんでないような気がした。ちぢれk、いや、麺じゃないのだよ。麺がラーメンって感じじゃない。
 なんか細いごんぶと平麺って感じ。艶がすごい。
 あれはなんだ?
 たしかカップラーメンの“麺の達人”? 略して“麺達”って呼ばれてたやつ?
 あの麺の艶と質感がそのまま使われてるって感じ。
 とにかく美しい。
 で、さっきは褒めた感じの文章書いてみたけど、チャーシューはあまり好きじゃないので食べてない。あくまでイメージでの話。いや、肉か。いや、肉は嫌いじゃないけど、あまり食べないようにしてるだけ。
 そんなわけでこちら、焙煎味噌ラーメン(生姜仕立て)、断じて旨い!!


MINOYA_BMR_POP おっと、生姜褒めるの忘れてた。
 こちら、焙煎味噌ラーメンさんは、ニンニクがけっこう強いかと思われる。
 それが生姜仕立てだと、そのニンニクの匂いを消すとまではいかないまでも、かなりの按配で緩和してくれる。ニンニクフィルターの役割として、きっとお店の人もそれを知っての調合なんだろうさ。
 帰り、自転車にまたがったときぐらいでニンニクの後味に気づく。消えはしねぇさ。そりゃラーメンだもの。
 でも、個人的には生姜仕立てのほうがオススメな感じかなぁ~。


 俺様、“定番”ってのと、その“応用”があったら、とりあえず“応用”から食べてみる。
 たとえば、ただの“味噌ラーメン”と“ネギ味噌ラーメン” ── もち、ネギ味噌っしょ。
 ただ、“辛味噌”とか“辛味噌キムチ”とか、辛い応用は×。それはなぜなら、辛いから。
 でも“辛味噌”は、けっこう食べたがる傾向にあるらしい。
 まあ、応用っつーことは、そこに基礎も入ってるっつーこったろ?
 まさに一石二鳥だ。
 ってか、たぶんお店的には“上位モデル”的なポジションでそっちの応用のほう出してんじゃないの?
 なら応用からでしょう。基本は、応用が旨いと感じたら、食べればいい。うしろが良ければ前もいいってとこにも相通ずるものがある。


 で、こちらでの“定番”が“焙煎ラーメン”なんだそうだ。
 お店の名前の前にも“株式会社”みたいな感じでついてるっぽい。


 あ、そうそう。
 このたびお邪魔さしてもらった≪美乃屋≫さんは、豊平区。
 前は別のラーメン屋さん ─── たしか ─── ばり? むつみ? 違った?
 気のせいかもしれんけど、向かいに日本食器だかなんだかっていう調理器具だか食器だかの専門店があったとこ。今もあんのか?
 そういや話によるとだな、この≪美乃屋≫さん、もともとは中央区にしかなかったんだそうだ。
 で、そちら中央区のお店は、たいへんな人気ぶりらしい。いや、人気が出てきたのか? いや、今や定着してるのか?
 しかしこちら豊平区さんは、そうでもない。俺様が入ったとき、すぐにドアの前で出迎えてくれた。
 けど旨い。
 穴だ。
 こいつは見っけたぞ。けっこう遅くまでやってるみたいだし、こりゃ助かる。
 食べさしてもらったことだし、一応お世話になりましたってことで住所とか書かしてもらおうか。


  • 焙煎ラーメン ≪美乃家≫

    • 札幌市豊平区美園3条7丁目第3坂本ビル1階

    • 11時~25時




 あぁ~っと、ただ!!
 お車で行かれる方は、駐車スペースがなんとも不可思議なので要注意が必要。
 畳1枚分ぐらいのスペースが隙間なく6つ並んでて、3台ずつ2列に並ぶ。あとから入った人は、出られねぇ。しかもビルちっくなので、なにかの拍子で上から持ち上げようとしても、それは不可能ときたもんだ。
 車で行けなくもないけど、混みそうな時間帯は避けたほうがよさそうだ。
 夜がいい。


 ドゥワーッとぉ~!! あとさらに忘れるとこだった!!
 ラーメンを待ってるとき、ふと目についたチラシ。


MINOYA_ARAIMESHI “洗い飯”


 ─── “笑い飯”? なんか聞いたことあっぞ? なんかひっかかってんの?


 とか思いつつ、これはなにかと問われたならば、それは、ラーメンの残ったおつゆにご飯を投下して食べるっつーもの。
 昔、実家でインスタントラーメン食べたあとはよくやったもんだ。そしてなぜか、しこたまきん怒られた。あれはいまだに理由わからず……理不尽すぎやしませんか?


MINOYA_ARAIMESHI2 とそれはまあ置いといて。
 目に止まりまくるそのチラシ …… まじ!やばい!止められない!
 だいたいの味は想像できそうなもんでしょ?
 でもやってみたさ。
 そしたら想像どおりなもんさ。
 マズいわけもないよ。
 でも、1回食べたら止められそうだよ。


 ってなわけで、今度また行ったら、そんときゃ“定番”だろうな。
 イカすぜ、≪美乃屋≫さん!!
 またお世話になります!!
 あざーっす!!

  • May 12, 2007 2:25 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

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