それ、俺様の統計では、ほぼ99%の確率で“エエカッコしぃ”だ。
残りの1%は、まだ出会ったことのない人もいるから、そのための余地やゆとり。
つまりは、ほぼ100%がエエカッコしぃということになる。
いないかいないか、そういうやつ?
すっげぇちっちぇスツールな椅子なのに脚組もうとする人。明らかに尻のほうが膝より低い位置にある。脚組むにはメチャメチャつらくねぇの、それ?
はたまた、机から出てきた途端、ここぞばかりに脚組む人。むしろ、机から出るのに床を蹴った足が、そのまま鞭のようなしなやかさで膝に巻きついてるのかと思えるぐらい滑らかな、実に滑らかな脚のしなり具合。家で練習してんじゃねぇかと思う。
さらには、呼ばれたら、脚を組んでからじゃないとそっちを向かないとか、そっちは向くけど、とりあえず脚を組んで、それから口を開く人。
俺様が“脚を組む”っていうその行為を知ったのは、高校のとき。1人いた。
腿と腿の隙間を埋めるためにわざわざ手で腿を持って脚を組んでた。たしかにそっちのほうが、よりきれいに脚が組める。
俺様、そのとき、そいつのそれを見て、初めて自分のなかで“脚を組む”というカッコよさを知ったわけだ。その脚を持つというしぐささえ、カッコいいと感じていたに違いない。
なんか大人な雰囲気っつーの? ちょっと斜に構えて、机からちょっとはみ出す感じ?
机の上のノート見るのに、なんか横目で理解するみたいな? おまけに靴の紐結びながら覗きこむみたいな? そして教科書は膝の上?
でもわざわざそこまでして脚組みたいか?
まあ、今となっちゃな。
そいつもエエカッコしぃだった。これは間違いない。100%断言できる。
無意味に秘密主義。なんか妙に理屈っぽい。
彼は、学校の水は一切飲まなかった。いっつもコンビニでバイトしてる知り合いの子に“evian”を買ってきてもらってた。
んまあ、それは正直、猛烈にうらやましかった ─── その子がまたメチャメチャ可愛いんだ、これがまた。
とはいえ、彼のどこがどういうふうにそれとは挙げられないけども、なんか肌で感じてた。
つまり、俺様も傍若無人にエエカッコしぃなわけだ。
いやぁ~、気が合ったのなんのってもうもうもう……俺様が試験のためにちゃんと勉強を始めたのは、そいつと会ってからだ。
いやはや、お互い病的な負けず嫌いでしたな。
んまあ、そんな感じで俺様の持論だ。
俺様統計学、今後もチョロチョロと出してみようと思う。
普段から何気なく腕を組むやつは、忍耐強く、相手の出方を見てから自分の出方を試す人。
- May 17, 2007 2:30 AM
- [ ゲロ古 ]