何時に起きたかで決まるんだ!!
え~っと、俺様、気づいたんですよぉ~。
実際、何時間寝れても眠いときは眠いんです。
なので、結局起きたときになにを感じるかってことよ。
なまら寝て起きた。
部屋のなかは真っ暗だ。遮光性99.9%のカーテンさ、そりゃ当然の摂理。
しかしながら、その暖簾のようなカーテンの隙間の向こうに広がる外界からの木洩れ日すらない。
まさに深夜なのである。まだ朝じゃない。
えっちらおっちらパンチラちらちら起き上がって、机の上の小さなデジタル時計に視線を落とす。俺様がもう長いこと愛用してるLogicoolさんのdiNovoのテンキーのほう。
あれはすげぇぞぉ~。超薄型な上に、テンキー部分とキーボード部分で分離されてんだもの。机が狭いとか、デスクトップだけどテンキーなんてめったに使わねぇぜっていう方には、ぜひオススメの逸品。
とはいえ、実際に使ってる人は、今まで1人しか会ったことない。もう辞めちゃったんだけどバイト先の男子で、その彼曰く、“おれも松田さんで2人目っすよ”とのことだった。
「しかも、男で使ってんのは初めて会いましたよ」
ほうほう、若人よ、そうかそうか。
diNovoは女性に人気らしい……たしかに、無骨な無頼派ってよりは、どう見てもインテリジェンスな印象だ。
洗練されたフォルム。突き詰められた機能美。なおかつ賢いやつだ。
まあ、頭のイカレたゲーマーとかじゃない限り、さらに頭のよさそうなごっついキーボードは必要ないだろうて。俺様も前に使ってた。
まあ、あれはあれで大変に便利だった。実は、もう1つごっついのも欲しいなと思ってるほど。
でも慣れだな、慣れ慣れ。
結局、今ある機能をフル活用して、やりたいこと全部まかなおうするようになっちゃうんだわ、人間ってさ。
diNovoの自慢は、まあいいさ。
時計の話。いや、時間の話。はてさて、目覚めの話だ。
AM04:47
と、そこでだ。そこでよ。
どう感じるんだよ、おまえさんは?
「うわっ、4時って!? じいさんかよ!!」
そうそう。
前の日、夜の21時に寝てたんなら、とりあえず一般的には「よく寝たね」って言われるぐらいの睡眠はとれてるはず。
6時間とか7時間ぐらいでしょ? だいたいそんなところでしょ?
もし休日だろうが何だろうが、それ以上寝たらそれは「寝すぎ」って言うんでしょ?
脳ミソに直撃するわけよ。
その意識がさ。認識がさ。
そう ─── その“概念”ってやつがさ!!
その人の抱える考えとか知識とか経験とか過去とか現在とか状況。
何時間寝たかなんて所詮は感覚でしかない。んなもんはどうとでもなる。
ひどく主観的なだけに、その場の状況でいかようにも変化する。体感温度と温度計で測った気温が恐ろしく違うのと一緒だ。
ところがどすこい八百長疑惑も再浮上なわけですが、“概念”というやつは、年を重ねれば重ねるほどに揺るぎないものになってくわけだ。
つまり、ジジイと書いて“石頭”と読むのに似てる。
それはプライドとも言える………おっとー、また出た。
あるいは“習慣”と言ってみようか。
普段、平日はお勤めで朝っぱらから起きてるとする。
そして待ちに待った休日、『ウキウキ増刊号』の“放送終了後のトーク”の最中に起きたとしよう。
どうだ?
そんなときはなんて言うんだい、おまえさんは?
「いやぁ~、よく寝た」
………
でも実際はどうよ?
前日、夜更かししてないか?
寝たの丑も四つごろになってなかったかい?
それじゃあ睡眠時間は平常営業。いつもとなんら変わらない。
それでも“よく寝た”っていう感覚になれるわけだ。
「いやぁ~、今日は昼まで寝ちゃったよ」
お父さんはそんなことを言う。
お父さん、働きすぎだよ。
“よく寝た”っていう日、カレンダーにはあるはずの1日が暦ごと消えてしまったという話は、いまだ誰からも聞いたことがない。
≪旭山動物園≫で白熊さんに会ってキーキー盛り上がったあと、大きなデパートで買い物して、でもそのあいだお父さんは車で昼寝して、そのあとは家族みんなで≪びっくりクリクリびっくりドンキー≫でディナーののち、帰宅して寝るまでのあいだ。
あるいは、何人もの女と寝たあと帰ったら、同棲している結婚前提の恋人から「これ、どういうことよ」なんて口紅のついたYシャツを突きつけられて、「ああ、それね」と煙草に火をつけて一つ大きく吸い込んだ煙を吐きだしながら大きな赤いソファに座って語る。
「それ、おまえにプロポーズしたときのやつだろ? そのときついたやつ、記念にとっといたんだ。ほら、肩のところにおまえの涙、シミになってないか?」
「あ……」
「記念だもんな」
はたまた休日も泊まりこみで休んでる時間も仕事となり、変わりばんこじゃなきゃ眠れない刑事さんたち。
つまり、睡眠不足は会議室でも現場でも起こってるんだ!!
By 松田署
- May 22, 2007 2:34 AM
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