- Sheena -

 受付は、8時半。
 ジャストに到着。
 受付を済ませてすぐ口腔外科へ。
 呼ばれた。よく見れば“アポなし”ってしっかり書いてあった。第一声も「予約の日じゃないですよね??」だった。
 とりあえず、ごまかしごまかし説明して、着席待機。




 ちょっと経って僕の番号が呼ばれた。
 ふと顔を上げると、そこには、すらりときれいな脚を、これまたすらりと伸ばしてたたずむ中浜千恵美さんが……挙手っす。
 千恵美さんがこちらへ歩み寄ってきた。そのあいだにはウォ~クメンのイヤホンを手早くはずし、リュックのなかへしまう。
 こういうときってのは、自分でも驚きの機敏さを発揮する。
 呼ばれたら立ち上がるのは普通というか、ほとんど条件反射とでも言えよう反応なのに、ここの病院では、それを「座ったままでけっこうですよ」と、かるく注意ぐらいな口調で制される。
 千恵美さん、音もなく到着。
 一瞬、表情が変化した。
 そういうのを僕は見逃さない。
 “あ、この人憶えてる”なのか、“予約の日じゃないのに、なに来てんのよ”なのか、“寝グセぐらいなおしてこいよ”なのか、“ズブ濡れじゃん”なのか、どこにその感情がかかっているのか僕にはわからなかった。
 女の人が、座ってる男の足のつま先から頭のてっぺんまで視線を馳せるっていう行為には、どんな意味があるのか……
 たぶん全部だな。すべてにおいてあてはまるもんな。
 ってか、あてはまるものしか書いてないしな。
 まあ、否定的な人、あるいは人の夢を壊したがる人は、“そんな意識してないよ”っていうんだろうなぁ~。でもって、なんか言えば“それが現実だし、実際そうだと思うよ”とでも言い返されるんだろうさ。
 ああ、暗いな、おれ。
 性格が歪んでる……千恵美さんの態度にも表れてるしな。
「今日はどうされました??」
 お決まりさ。事務的さ。お仕事さ。
 ああ、いいさ。
 しかし、さっきの人とは、ちょっとニュアンスを変えて説明。受付の人は、ミジンコも笑わない。笑う気配すらない。
 きっとあの人の表情が弛緩するときってのは、おじいちゃん、おばあちゃんの応対をするときぐらいなもんだろうさ。
 ホンット、笑わない。
 しかし、千恵美さんは、笑顔を知ってる。忘れてない。いや、忘れる人じゃない。だって、女の人だもの。そのへんの事情もわかってる人なんだろうなぁ~と、僕の肌が感じる。
 話を聞いてみると、今日はあの“やくさん崩れ”が来てないらしい。休みなんだそうな。
「今日は別の先生になってしまうかもしれませんが、よろしいですか?」
「ええ、全然構いません」
 即答でした。
 そしてそれと同様と呼べるぐらいの素早さで、千恵美さんも去っていった。
 一応、仕事上の言葉と微笑みは置いていってくれたけども、なんとなくそのうしろ姿が、向こうの窓の外でさらさらと降りつづく雪に重なった。
 しかし、ただじゃ転ばない俺様だ。
 収穫1……高橋さん。




 診察室へ呼ばれる。
 見たことのない人に導かれるまま、一番奥の、さらに隅の診察台に案内された。
 しかし、気になることが1つ……“やくさん崩れ”がいた。千恵美さんたちと話してた。
 なんだ、いるんじゃねぇ~かよ、あの野郎……
 で、さらにここでちょっと予想外。初診のときみたいに、説明だけして終わるかと思ってたのです。
 しかし、診察するという。
 とりあえず荷物をカゴに入れるよう言われたので、それに従う。
 スキーウェア、手袋、リュック、マフラーと、とにかく荷物の多い男だ。
 看護婦さんがなにやらパソコンをいじってるのを尻目に、俺様は診察台に寝っ転がる。
 待ってるように言われ、看護婦さんが消える。
 どうにもこうにもパソコンの画面が気になって仕方ない。もう完全に染まってしまってるのか、パソコンがついてるのを見ると、とりあえず見たくなる。
 見てみると、まあ、俺様のカルテみたいな画面が開いてあった。
 しっかりWindowsだった。ガセぇな。フォームがガセぇ。




 あまりに来ないのでずっとパソコンのディスプレイを眺めてたんだけども、看護婦さんがこちらを覗きそうな気配を察するたびに、目の前の空気清浄機のランプを見なおした。
 恐ろしく自然だった。
 なんとも小難しい病名やらがリストアップされていた。
 しかし、なんとも腑に落ちない点が1つ。
 “病名候補”とか“病名検索”とかいうリストも一緒にあったこと。




 しばらく経って、先生がやってきた。
 やくさん崩れだった。
 理由を説明した。
 抜いたところとは別のところが腫れてるような気がしています。日を追うごとに腫れてきてる気がいたします。
「じゃあちょっと看るから、こっち向いて」
「はい」
「あ、顔、もうちょっとこっちに向けてくれる?」
「はい」
「ああ、だいじょぶだいじょぶ。全然腫れてないほうだよ」
 そして気持ち乱暴に濡れた綿を抜き跡のところにおっつけやがった。
「っていうかむしろ、驚異的な回復してるよ?」
「ほう」
 まあ、そういうことだったらしい。




 しかし、やくさん崩れ、絶対寝てたな……いや、二日酔いだな。
 治療が終わったあとで少し話したとき、ずっと目を見て話したらば、彼の右目が真っ赤に充血しておった。前に来たときより髪の毛のアブラ具合もほどよいぐらいでおさまってたし。焦って整えたって感じだった。あの腕の毛並みも洗いたてのものだった。
 いやはや、お休みのところ申し訳なかったな。もしかしたら奥さんと徹夜でニャンニャンしてたのかもしれないしな。
 ごめんな。






 ……と、メインはその話じゃないのだよ、今日は。
 本日、いや、もう昨日か。
 ウメちゃんと中華レストラン《バーミヤン》へ行ってまいった。
 そこで……そこでだ。
 予てより、かわいいキャワイイ可愛らしいと俺様が騒いでいた人の名前を、聞いた。
 たぶん、『48』のときにも書いたであろう彼女のことである。
 今日もまた同じ髪型だった。
 基本的に、ヘアースタイルに変化のない人はダメなんだけども、彼女の場合は似合ってればOKということに甘んじておこう。
 しかしこう、店員さんに突然なんの前触れもなく名前を聞くと、たいがい断られるかはぐらかされる。“なんでですか?”とか笑ってごまかされて終わるケースがほとんど。
 しかし、彼女は、教えてくれた……
「脈あり」
 そう熱い想いを口にしたら、口にしていたスープを噴き出さんばかりのウメちゃんが笑った。
「早っ」
 そこからはもぉ~もぉ~もぉ~……僕が織りなす彼女模様のキルトを縫っていったさ。家庭科では、裁縫が得意だった。




 で、なんでこんなにも書くかというとだな??
 彼女のその名があまりにも衝撃的だったから。
 思わず出た感想がこれだった。
「なんかエロゲーみたい」
 いやいや、顔がそうなら、名前も素敵さ。
 もうかれこれ27年生きてきたけれども、こんな素敵な名前は聞いたことがない。それこそホント小説だとかドラマとかでしか見聞きしたことがなかった。
 思わず聞きなおしちゃったし……ビビった。


 “シイナ”


 ……シイナ。
 漢字はわからんが、なんと素敵な名前なんだろう。
 ……シーナ……椎名……詩唯奈……志依那……松田シイナ……
 悪くない。うん、全然悪くない。
 なんとも呼びやすい。
 呼びやすい名前ってのは、いい名前だ。
 たぶん、その人にとって呼びやすい、呼びづらい名前ってのがあって、そのへんの感じ方、フィーリング、感覚、心地よさみたいなのも、きっと恋人を選ぶときの要素に入ってるんじゃないかとさえ思ふ……




 そこで俺様、ちょっと今思いついた。
 人にすぐあだ名をつけたがる人っている。
 そういう人ってたぶん、なんでも自分の思いどおりにしようとしたがる傾向にある人なんじゃないかと……
 なにも変える必要はない。
 なのに、自分が呼びやすいように言い換えてしまう。人の名前でさえもだ。
 それで、“自分が最初に言った”と自慢げな顔……
 よくあるのは、恋人になると呼び方が変わるってやつだ。
 まあ、そのへんは恋人は自分だけのものだとか、所有欲だとか、自分のなかでの他人との差別だとか、そのへんの心理はとっても微細かつ繊細なものもあるんだろうけど、たぶんあるかと思われる。
 たぶん、どっちもたいして変わらんな。




 うむ。
 一日一恋。
 一語一恵。

  • November 20, 2005 2:18 AM
  • 松田拓弥
  • [ ゲロ古 ]

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