nanaco!! やいやい!!
おい、nanaco ォ~!!
このクサレが……
いやぁ~、やられた!! なによ、あれ!!
ただのポイントカードじゃねぇんじゃん!!
なんだよ、おまえ!!
なんかよ?
バイトの人から教えてもらったんだけどもよ?
というより、半ば強制っつーか、俺様の場合 “ 入らないと損 ” と申し渡されたので、入ってみた。今日。
申し込み用紙を書いたのは、おとといの前の日。
「あの、 “ nanaco ” の申し込み用紙の書き方ってさ……」
「は? まだ言ってんの?」
申し込み用紙もらってきたのは、先週の火曜。
で、カードをもらったのは、昨日。
俺様の日記は、常々一日以上のズレが生じる。
特に調べもしねぇさ。そりゃそうさ。とりあえずお店でああいうカード作るっつーことは、とりあえずポイントたまんだべ?
それ以外になにあんだよ。
でもなんか最近流行りの “ 電子マネー ” っていうじゃない。お金いらないっていうじゃない。
ネットで簡単に、しかもだれにも内緒でこっそりエロゲー買えるんだぜ?
で、昨日カードをもらって、さっそく使ってみた。
で、さっそくそのことをやっと教えてくれたバイトの人に報告した。
「おっとー!! そういや今日 “ nanaco ” のカードもらってきたんだけどさ……」
「は? まだ言ってんの?」
どうやら、俺様はまだ “ nanaco ” を使えてなかったらしいのだな。
余計なもんつけんじゃねぇよ。シンプル・イズ・ベストでしょうが。
俺様は、どこに行くんでもウォークメンをはめてる。常にハメハメ。
インナーイヤーにどっぷりハメハメ。インナーいやぁ~んだよ。奥の奥までずっぷりしてる。
だからまわりの音なんて、ましてや店員さんの声なんて、ほぼ聞こえないに等しい。
そのことを前に『 One のふたり言』で話したら、やっぱり “ サイッテーな客 ” という結論に達した。
どうでもいいよ、んなこと。最低でもいいよ。俺様はいつでも最高だ。
でだ。
昨日、亀さんみたいな顔した店員さんからその巷なキリンさん “ nanaco ” を受け取った。300円かかった。≪TSUTAYA≫のカードと同じだ。いや、違ったか?
亀さんが言う。
「“チャージ”は今されますか?」
「“ ? ”」
ウォークマンな俺様は、イヤフォンをはずしつつ、言外にそう謝ってみた。
「“チャージ”はいくらされますか?」
「“ ? ”」
俺様は本当に表情豊からしい。今度は“全角”な感じだ。
「今 “チャージ” されますか?」
しつけぇ……亀さん、しつこいよ。同じこと何回も言うなよ。
「“チャージ”?」
<あ、なに。巷でちょっと前まで流行ってた “ お財布ケータイ ” なことまでできちゃうっつの? へぇ~、便利なんだね、このカード>
「……いや、しません」
一瞬間があって、亀さんはレジでピッピ、ピッピ始めた。眼鏡の奥でうつむく瞳からは、一切なにも読み取れなかった。亀さんは著しく表情に乏しい。
「1361円になりまぁ~す」
「はい」
でも、おつりをくれるときは、ちょっと湿り気のあるその両手で、挟みこむように必要以上なソフトタッチで手渡してくれる。それはもう一人いて、中学のときの女バスの先輩で、ナオコ先輩に非常によく似た人。亀さんは、女福田総理という按配なのが、非常に残念。
どちらも、ウメくんと同じぐらい手がしっとりしてる。
と、それだ。It is.
事後報告を聞いたバイトの人が「意味ないじゃん」なんぞと、この俺様に、この俺様に言葉をぶつけたのは、そこがミステイクだったらしいのだな。
あの “ nanaco ” が掲げるポイントシステムっつーのは、どうやら “ チャージしたお金から代金を支払った分がポイントとして加算される ” っつーもんなんだそうだ。
んなもん知るかよぉ~……
とりあえず買ったらポイントくれると思っちゃうじゃんよぉ~……
バカヤロー、現金で普通に払っちゃったんじゃかよ。お財布から普通にお札出しちゃったんじゃかよ。
なんのために300円払ってカードもらったんだよ。しかも「いや、しません」って。「いや、しません」っておまえ……完全に “ チャージ ” する気ねぇじゃん。今後もずっとだよ。そんときだけじゃねぇんだよ?
このバカッタレが。
意味ねぇ~……ホント意味ねぇよ。
いらねぇよ、こんなカード。
でも煙草も買えちゃうんだってよ。QUO カードは煙草とかダメなんだよ。
前に煙草買おうとしたらダメって言われたよ。一番近所の≪セイコーマンコ≫じゃ使えもしないんだってさ。
そう考えるとォ~、やっぱりィ~……使っとこ。
あ、今おまえ、歪んだ俺様なら “ やっぱ使わね ” って書くと思ったろ?
甘ぇよ。甘ぇよ、おまえ。
だから読みが浅いって言われんだよ。
まま、カードの申し込みが遅れた本当の理由は、気になるあの子に紙を渡したかったから。ただそれだけ。That's it.
そういや最近、俺様が気にしてたあの子が≪セヴェン・イレヴェン・ジャパン≫ ──── 略して “ SEJ ” ──── から忽然と姿を消した。
あと、“ きや ” さんっていう人も消えた。そして、同じ名前の娘が現れた。ありゃ妹だな。間違いねぇ。お姉ちゃんのほうが可愛いぞ。そして、乳もやや大きめだ。
妹のほう、辞めればいいのに……ホント、辞めればいいのに……
でも、俺様が気にしてたあの子は、きやさんじゃねぇ。名前を知らない。
あまりにも化粧が濃くて、年齢不詳。若くも見えるし、老けても見える。
マスカラ多すぎだ。まつ毛に静電気ですすがこびりついたみたいになってた。ものっすげぇ口が悪そうな気配。「なまら汚ぇ」とか「うるせぇ」とか平気で言いそうだ。でもきっと、実際にはそうじゃない。
あの子はぜってぇおもしれぇ。オーラが違った。
常に伏し目がち。でもたたずまいは、とっても目立つ。ジーパンは多少ダメージなのを穿いてるんだけど、上に着てるシャツは、きちんと上までぴっちりボタンしてる。
そういうのをギャップという。
人間、実際に外から見えるものとは違うもんだ。
でも人様のギャップってやつには、たいして魅力を感じない。
ツンデレだろうが意外にフツーだろうが、んなことはどうでもいい。んなぐらいじゃ惚れやしねぇ。
なんか、帽子の似合う人が好きだな。
- April 11, 2008 6:45 AM
- [ 別になんでもねぇ記録 ]