免許の更新に行ってきた。
ガッペめんどい。
どうにかしてほしい。なぜ手稲にしかないのかが不思議でならない。
遠い。
遠すぎる。
というより、免許の更新にお金かかりすぎだべ、あれ。
ナントカ収紙だかを何枚か貼らないといけない。
ムダに時間かかるし、合理的じゃない上、資源のムダ遣いだろ。
現金で払って領収書1枚もらって、それくっつけりゃいいじゃん。
いや、なにより、乗ってもないのにゴールドじゃなくなったのが腹立たしいことこの上ないのだ。
違うお手紙を探してた拍子に見つけた “ 免許更新お知らせ葉書 ” の青いやつ。
憎い……憎すぎる……
平成20年5月20日から平成20年7月20日まで
「マジでぇ ──────── !?!?」
もう過ぎてんじゃん。しかも一年も前のことじゃんか。
ムリじゃん ──── バカ。
“ 平成 ” での現在がまるで理解不能な俺様は、慌てて『皇室』のホームページを開いた。
それはなぜなら、彼らが発表するっぽいからである。
実際にそうではなくても、まさか日本人の象徴が西暦なんぞでいろんな年表を記載してるはずもあるまいに。
天皇って必要なのか? なんの象徴してんだ? 今なんてもう別に最高責任者ってわけでもねぇじゃん。宮内庁もいらなくね?
どうやら “ 平成20年 ” とは、今年らしかった。ひとまず安心。
即電話。
- 俺様 :
- あの、免許の更新したいんですけど、期限が過ぎちゃってるみたいなんですが、できるんでしょうか?
- 電話の人 :
- あ、担当の者に代わりますね。
- 俺様 :
- あ、はい。
- 担当の人 :
- はい、お電話代わりました。
- 俺様 :
- あの、期限が過ぎちゃってるんですけど、免許の更新ってできるんでしょうか?
- 担当の人 :
- 期限はいつになってます?
- 俺様 :
- 平成20年5月日から平成20年7月20日までです。
- 担当の人 :
- あっ、それならだいじょうぶですよ。期限から6ヶ月以内ならそのまま更新できますんで。
- 俺様 :
- ああ、そうなんですか?
- 担当の人 :
- ええ。
- 俺様 :
- あ、じゃあ、今日でもオッケーなんですか? 今日これからとかでも。
- 担当の人 :
- ええ、だいじょうぶですよ。それでは、更新に必要なものですが、よろしいですか?
- 俺様 :
- あ、ええ。どうぞ。
- 担当の人 :
- 古い免許証と住民票と……と、印鑑です。あ、そして住民票なんですが、必ず “ 本籍 ” を入れてもらってください。そのままなにも言わないで出すと、省略されて出されちゃいますから。
- 俺様 :
- あ、はい。わかりました。
- 担当の人 :
- それでは、更新に来れなかった理由はなんですか?
- 俺様 :
- <なぬ? 理由ですと? まだ期限内なのに理由を訊いてくるのか? ということは……>
あ、ずっと葉書を見てなくて。 - 担当 :
- そうですか。わかりました。それでは葉書に “ 種類 ” はなんと書いてありますか?
- 俺様 :
- <種類? 思いっきり普通ですが? しかしわざわざそこを訊いてくるとはこやつ、まさか……俺様はなんの違反もねぇんだぜ? 一般人だと決めこんでやがるな? 甘いぜ!!>
あ、 “ 優良 ” とありますが。 - 担当の人 :
- あ、更新期限が切れてしまうと、優良であってもまたこれから免許を取ったという扱いになってしまうんで、優良ではなく一般という扱いになってしまうんですよ。
- 俺様 :
- え? ……マジっすか?
- 担当の人 :
- ええ、そうなんですよ。
- 俺様 :
- え、じゃあ、もうゴールドじゃなくなるってことですよね?
- 担当の人 :
- ええ。青い帯になります。
- 俺様 :
- あ、はあ、そうなんですか。
<青だろうがゴールドだろうがもう期限切れじゃ関係ねぇっつーことだったのね。嗚呼、なんと事務的な> - 担当の人 :
- “ 種類 ” はなんと書いてありますか?
- 俺様 :
- あ、ええと、種類? 種類…… “ 普通 ” です。
- 担当の人 :
- そうですか。それでは、講習のほうが10時から4時10分からの2回しかないんですよ。それを受けないと免許証の交付ができないので、始まる10分前には着いていてください。
- 俺様 :
- あ、はい。わかりました。
- 担当の人 :
- それではわたくし、更新担当の佐藤と申しますんで、もしまたなにかわからないことがあったらお電話ください。
- 俺様 :
- あ、はい。わかりました。ありがとうございます。
- 佐藤さん :
- はい。それでは失礼します。
- 俺様 :
- はい、こちらこそ失礼いたします。
佐藤さんは、なかなか野太い声の人だった。きっと体育会系だったに違いない。
そしてこのとき現在の時刻は、9:00 AM ぐらい。
どっちの期限もギリ。超ギリ。
住民票なんて取ってねぇし、写真も撮ってるはずがねぇ。
でも、期限は6ヶ月以内だから、まだしばしの余裕がある。
別に今日行く必要はない。
ケツ。
バイト先で無免のまま乗りまわすわけにもいかねぇ。
っつーか、ずっと無免のまま乗りまわしてたという計算になり、今までにも免許の期限が切れてから、会員証の更新とかで提示したこともあったが、まったく引っかからず。
意外にみんな、免許の有効期限なんて気にしてないもんなんだな。
歯を磨き、髪の毛をセットし、即よそ行きの俺様に変身。
なぜだかサクッとやったにも関わらず、かるくパーマでも当てたような仕上がり。ベリーナイスな仕上がり。
だが、しかし、俺様の逆鱗に触れ、そのまま激輪。
まずはお役所へ。
途中、海鳥のごとしウメくんに電話。
- ウメくん :
- もしもし?
- 俺様 :
- あ、もしもし? 毎度さまでぇ~す。お仕事中すみません。
- ウメくん :
- OXKFDSJAK:LJ:
- 俺様 :
- あのさぁ~、うちからあの手稲までってどれぐらいかかる?
- ウメくん :
- 手稲? 手稲ってあの ────
- 俺様 :
- そう、手稲のあの ────
- ウメくん :
- 免許の?
- 俺様 :
- そう。いや、免許の更新行くの忘れててさぁ~。
- ウメくん :
- マジで? あ、じゃあ、失効? アハハハ……
- 俺様 :
- いや、それが期限から半年以内だったらそのまま更新できるらしいんだわ。
- ウメくん :
- あ、そうなの? え、でも、優良だったらどっか警察署とかどっかそのへんでできんじゃなかったっけ? あれ、期限切れたらできないんだったっけ?
- 俺様 :
- それがさぁ~、期限切れたらダメなんだって。なんかまた新たに取ったみたいな扱いになるんだって。
- ウメくん :
- マジで? じゃあ、優良じゃなくなるの? 青? 青?
- 俺様 :
- そうよ。乗ってもいねぇのにゴールドじゃなくなんの。だから手稲まで来いと。
- ウメくん :
- え? でもさ、6ヶ月以内でしょ? それだったら別に今日じゃなくてもいいんじゃないの?
- 俺様 :
- あ、まあね。でもさぁ~、なんか慌てちゃってね。
- ウメくん :
- あぁ~。
- 俺様 :
- それにまあ、一応バイト先でも構内だけとはいえ、無免で乗りまわすわけにもいかないしょ。
- ウメくん :
- まあねぇ~。
- 俺様 :
- だから今から手稲まで行こうかなと思ってさ。どんぐらいかかるの?
- ウメくん :
- あぁ~、手稲かぁ~……2時間半ぐらい?
- 俺様 :
- 2時間半?? マジで??
- ウメくん :
- ん~、そんぐらいはかかるんじゃない?
- 俺様 :
- はいィ~!? マジで? って、自転車じゃねぇぞ?
- ウメくん :
- あ、違うの? あ、じゃあ、一時間もかかんないんじゃない?
- 俺様 :
- あ、そうなの?
- ウメくん :
- うん。
- 俺様 :
- じゃあ、10時までに着く?
- ウメくん :
- 10時?
- 俺様 :
- ギリ? やっぱそれはさすがにムリっぽい?
- ウメくん :
- いや、着くんじゃない? 向こう着いてからバス乗って、まあ、そっからトン車使ってもいいし。今から乗っても ────
- 俺様 :
- いやぁ~、それが今からすぐは乗れねぇんだな。
- ウメくん :
- え? なんで?
- 俺様 :
- 住民票とってねぇんだな、これが。
- ウメくん :
- あら。
というわけで、とりあえずお役所さんで住民票をいただいた。
それにしてもお役所というところは好きになれねぇ。
おじいさんとも言えないぐらいのおじいさんが受付に座ってたわけだけども、なんともまた不機嫌そうで、眠たいのか俺様に “ 住民所の請求用紙 ” を手渡したあと、受付の窓口でうつむいた頭をかるく撫でまわしてた。あるいは、“ ちゃんと手順ぐらい覚えてから来いよ ” とでも言いたげ。
いや、それはいいのだ。
もうちょっとフレンドリーに接していただきたいのだよ。
その点、お役所のおばちゃんとかは最高だな。
「これでいいの?」
「うん、いいよ。じゃあ、あっちの窓口にこれ渡してきて」
他人行儀なのって悲しいじゃん?
友達の家に遊びに行って、晩ご飯ご馳走になるとき、割り箸出されるのと同じぐらい悲しいじゃんよ。
9:20 AM あたり。
なんとも微妙な時間帯。
とりあえず最寄の JR 駅に行ってみた。切符を買う前に、まずは窓口。
- 俺様 :
- あのぉ~、この、手稲までなんですけど、10時までに間に合いますか?
- 駅員さん :
- あぁ~、JR はいくらでもあるよ? そこから行って手稲駅の北口の3番出口からバスかな。手稲の運転試験場でしょ?
- 俺様 :
- ええ、そうです。間に合いますかね?
- 駅員さん :
- ああ、だから、間に合うとか間に合わないとか、JR ならいくらでも出てますよ? なにか?
- 俺様 :
- あ、<はぁ?>いや、今から行って10時までに間に合いますかね?
- 駅員さん :
- 10時? あ、なに言ってんの。それはムリだよ。今からなんて、23分のに乗って、あ ──── ほら、23分のに乗ったら手稲に50分に着くから、そこからバスに乗っても15分ぐらいかかるから間に合わないでしょ。もしあれだったら、手稲駅に着いたらそこからタクシーに乗って、運転手さんに “ 10時までに着けますか ” って聞いてごらん。
- 俺様 :
- あ、はあ、そうですか。わかりました。
フレンドリーにもほどがある。
この、くされジジイが……
きっと何度も同じ説明を繰り返してきたんだろうな。過去に。
ムリならムリだけでけっこうだ。ムリな説明をくどくどされても逆撫でされるだけなんじゃい。
しかしまあ、何度も何度も “ 見りゃわかるだろう ” ってお客さんに同じような説明するのはイラつくだろう。
許す。
めっきり日の入りの時間も早くなる一方で、夕方の4時なんて、もうほぼ夜に近い暗さになるだろう。
DVD の返却にも行かなきゃならんのだ。
嗚呼、たいして使いもしねぇ免許の更新のために、そこまでする価値があるのだろうか?
まばらな雨粒が、少しずつ乾いた地面を濡らし、冷たくさせてゆく。
家に着いて、もう一度講習の時間を確認。
<……なぬ?>
14:10
どうやら “ ジュウ ” が聞こえてなかったらしい。
いやはや、まったくだ。
アゲイ ──────── ン!!!!
多少の余裕を持って最寄の JR 駅から乗車。さっきの駅ではない。
多少の余裕を持って、手稲駅北口に到着。
とりあえず、葉書にも “ 3番出口 ” とあるから、そっから外に出る。
──── ねぇ。
自転車置き場しかねぇ。バス乗り場なんぞ、どこにもありゃしねぇ。
とりあえず、早歩きで迷子。
ディーラーでもうろついてそうな下をくぐり、向こう側に出てみた。そしたら、あった。
時刻を確認。できれば、早く来ていただきたい。
13時……13時……
<……なぬ?>
35
ただいまの時刻 “ 13:41 ” 也。
「はぁ?」
思わず俺様。
「ムリじゃん。間に合わねぇじゃん。はるばる白石から来たのに? このままおめおめ引き下がれと? バカ言ってんじゃねぇ。二度と来ねぇ ────」
タクシー乗車。
「バス、全然ないしょ?」
「うん。なんか一時間に一本しかねぇんだもん」
“ こりゃ儲かりまんなぁ~ ” は懸命に飲み込んだ。
「まいったわ」
なんか手稲のとこ行く路線が2本しかねぇのに、バスが1時間に1本しかねぇってどういった了見だ? あぁ?
……ぜってぇタクシー会社と談合してる。ぜってぇ。
「これ、今から14時10分までに着く?」
「ああ、だいじょぶだいじょぶ。5、6分で着くから。いや、10分ぐらいかな。心配すんな」
「ああ、よかったぁ~」
きっと運転手さん、お話はあんまし得意じゃないんだけど、一生懸命話しかけてくれてたのが、なんか変に俺様の心をあったかくしたな。
ありがとう、おっちゃん。
1050円也。
そして、札幌運転免許試験場、13:56。
手稲は遠い。
- 俺様 :
- あの、免許の更新したいんですけど。
- 受付の人 :
- はい、どうぞぉ~。それでは運転免許証と住民票をお願いします。
- 俺様 :
- あ、はい。あのぉ~、期限過ぎちゃってるんですけど、だいじょうぶですか?
- 受付の人 :
- はい、ではこちらに理由で該当するところにチェックをつけてください。
- 俺様 :
- はい……はい。
- 受付の人 :
- それでは、証明写真はございますか?
- 俺様 :
- いえ。ありませぬ。
- 受付の人 :
- それでは急いでこちらの手続き用紙を準備していただきまして、まずあちらで証明写真を撮影されたあと、写真が現像されるまでのあいだに、あちらの窓口で収入印紙を購入していただいて、こちらの用紙の所定の場所に貼って、またこちらに戻ってきてください。そのあとあちらで適正検査を受けていただきまして、14時10分からの講習を受けていただきますので。
- 俺様 :
- はい。わかりました。
激烈競歩。
まずは証明写真。
- 写真の人 :
- お荷物などは脇に置いてそこに座ってください。
- 俺様 :
- はい。
リュックサック、ボード用ウェア、マフラー。
だれがリュックサック抱えたまんまボード用のウェア着て証明写真なんぞ撮るやつがいるんじゃ、このバア。
せっかくセットしてきたのに、世間の向かい風に当てられて、なんの手なおしもできないまま小さい丸椅子に俺様のボディー・セット完了。
- バア :
- それではちょっと、顎を引いてください。
- 俺様 :
- はい。
- バア :
- あ、眼鏡を取っていただけますか? ちょっと色の濃いものなので。証明写真なので、色の入ったものは避けたほうがいいですね。
- 俺様 :
- はい。
- バア :
- はい。それではちょっと顎を引いてくださいね。
- 俺様 :
- はい。
- バア :
- もうちょっと顎引いてください。
- 俺様 :
- はい。
- バア :
- はい。
- 俺様 :
- はい。
俺様はそう、写真撮影の際、必ず何度も何度も “ 顎を引いてください ” と言われる。
んな、しゃくれてねぇっつーの。
写真が現像されるまでのあいだに、収入印紙の購入。慌てた手つきでバッシバシ湿ったスポンジに押っつけながら一枚一枚貼ってくれた窓口のおばちゃん。
写真の現像完了。
手続き用紙にクリップで留めてくれたのを受け取って、すぐさま立ち去ろうとする俺様に声をかける写真のバア。
「一枚はこちらに使いましたので、もう一枚はなにかに使ってください」
ちっちゃい封筒の中身を開いてみるや、ヤバいだろうと思ってたけど、これ意外にも映りがいい。
「あ、はい。どうも」
息も絶え絶えに舞い戻った俺様。
14:01。
本当は口にくわえたかった手続き書類をカウンターの上にさらり。
- 俺様 :
- はい、できました。
- 受付の人 :
- はい。それでは印鑑はございますか?
- 俺様 :
- あ、印鑑ですか。はい。
- 受付の人 :
- あ、急がなくてもだいじょうぶですよ。間に合いますから。
- 俺様 :
- あ、<あぁ? あんたさっき、急いでって言っただろうがよ。おまえ、ぜってぇマンコくせぇだろう。おまけにマン毛もケツの穴までびっしり生えてんだろ? え? 今こうしてハアハアしてんのはあんたに興奮してるからじゃねぇぜ? 勘違いすんなよ? えぇ、このくされマンコが> はあ、そうなんですか。
- 受付のくされマンコの人 :
- それではこことこことここに、割り印ということでをそれぞれにお願いします。あと、こちらとこちらにもお願いいたします。
- 俺様 :
- あ、はい。
とまあ、そんな具合にして手続き書類の準備が完了。
適正検査のころにはウェアもマフラーもして、リュックも背負って、サングラスで視力検査満了。
なんとなく懐かしかったので、最初に “ 上 ” と言った意外は、全部手で “ C ” の方向を示してみた。
7分前に一般講習の会場入り。
ちゃんと受講。
そして修了。
あれ不思議だな。あれじゃあ、特に事故とかも減らねぇんじゃねぇの?
“ 死亡事故の順位 ” とか “ 今は何人志望者が出てるんですが、こないだまでは4位だったんですが、3位との差は2人です。僅差ですので日々入れ替わってます。 ” とか言われても、別にどうってことねぇだろう。今何位だからどうのとか、そういう問題じゃないんじゃないの?
そういうのに時間何分も割いて、それ以外のテキストとかは “ ここは時間がないので家で読んでみてください ” っておかしくね?
さらには、講習の途中で、講師の人がしゃべってる最中にかるく手を上げたので、そちらに顔を向けると、入口のところに別の人が立ってた。そこに寄りかかってたので、そこは無視。
と思ったら、突然そちらから煙草の包装ぐらいの硬さだろうビニールを、手のなかでクシャクシャと丸めるような音がした。
思わずそっちを見たら、俺様と目が合って、おっさんはその手を引っ込め、黙って立ち去った。
そんなに俺様は怖いのか?
講習も終わり、また最初の受付の窓口に戻った俺様。
ハンコを押してもらった用紙を渡すと、くされマンコと入れ替わったお姉さんに言われた。
「それではこの用紙を持ってあちらのブースに人がいますので、その人にこの用紙を渡して、免許証用の写真を撮ってきてください」
なんで? さっきの写真使ってよ。別にまた撮らなくても、ここにもう一枚たいして使い道もない証明写真あんだけど?
「あ、はい。わかりました」
しばしののち、青い帯の免許証受理。
写真の映りはあまりよろしくなかった。
俺様、白ぇ!!
帰り、≪ SEIYU ≫でお米を購入。
自転車のため、持つところが弱っちゃいけないと思い、JR のなかではずっと抱えて座ってた。
思い起こせば、JR の車両内を見渡してみても、前のめりになって座ってるやつは俺様ぐらいしかいねぇらしい。
けっこう JR とか地下鉄とかで前屈みになって座ることは多いけども、ほかにいねぇ。
俺様はリュックをしょってるのだ。
そして、必要以上に人を見る。
向かいに座った女子高生は、俺様に見られ、目が合うと、そのまま固まって、しばししゃべるのをやめた。
そんなに俺様って怖いのか?
途中、子供が乗ってきて、お母さんが “ そこに座りなさい ” って言った。
子供は、さもあたり前であるかのように、抑揚のない声音で答えた。
「だって、優先席でしょ?」
偉い!!
俺様は席を立ち、その子に譲った。
お母さんが “ すいませぇん ” と腰を折った。
こんなにも素晴らしい子供がいるのに、優先席のそばで携帯電話を開いてるスーツ姿の男がいて、車両内の半分以上の男女がケータイでメールをやってた。
社内アナウンスで “ 通話はご遠慮ください ” って言ってたけど、メールはいいのか?
たぶん、そういった状況内では、なんだかんだと言われてる女子高生をはじめ、子供たちより、大人のほうがマナーが悪い。
そう。
男子高校が、乗ってすぐ優先席に座ったけども、まわりに視線をめぐらせたあとすぐに、そこを立って別の席に座りなおした。
子供とか微妙齢の女性が数人とか、足を怪我してる女子高生がいたにも関わらず、席を譲った大人は一人もいない。
そしてケータイでメールだ。
気が知れねぇ。
こうして俺様の免許更新をめぐる旅は幕を閉じた。
ウメくんの言うとおり、なんともそこまでして行く必要あったのかなと思えた。
でもまあ、なんか講習のおじさんの話では、たまたま行ったちょうどその日から、免許証の表記が変更になったらしく、 “ 普通 ” から “ 中型 ” というものになったっぽい。
ささやかすぎる報いだ。
ゴールド免許の人は、絶対に更新期限内に行ったほうがいい。
随所に盛り込んだこと以外でなんとなく感じたことは、街なかに出たところで、そこかしこに可愛い女の人と出くわせるっていうわけじゃないということ。
そして、ほとんどの人が耳にイヤフォンを押し込んでるということ。
あれはきっと、音楽が好きだからとかいうだけじゃなく、他人への警戒心の表れなのではないだろうか。
- November 20, 2008 9:39 AM
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