なんかここんとこCMで流れまくってて、やけに耳に残るこの歌。
たぶんそれまではなんかマニアックな方面に限ったもんだったんだろうな。CMもたしかパチンコだったけか?
あのCMでまたさらに一般的な爆発を起こしたんだろうなと思ふ。
「あなたと、合体したい……」
いいのか?
乙女が暮れなずむ夕陽に向かって、なんかすっげぇムーディーな声音でそんなこと言っちゃっていいのか?
俺様も合体したいぞ。
まあいい。それは時間の問題だ。
俺様は、根っからのNo Music, No Life。
なんかやってるときでも、なんかに集中してるとき、なんかにめっきり集中したいときでも、必ず歌は不可欠。むしろ、ないと集中できないかもしれない。
だからウォ～クメンは必須。欠かしたことがない。財布は忘れてもそれだけは忘れない。
でも、うちに帰ると、たいがいウメくんは寝てる。ほんのわずかな物音でも目覚めるまるで小動物ばりの彼が寝ているのである。
なので、一人ぼっちでいるときみたいな音はコンポから出せるはずもなく、かといってコンポにイヤフォンのジャックをつなげるのもメンドッチー。
それはなぜなら、コンポが、俺様の机よりも左肩斜めうしろに配置されてるから。体をムダによじるのがイヤだ。
だから『 YouTube 』 。
音楽は、結局のところ音質じゃねぇ。
とりあえず聴けりゃあいい。
重低音だの響きだの音響効果だの、スピーカーはやっぱ“BOSE”だの、んなこと言ってたら楽しめない。
音楽とか歌ってのは、機材で聴くもんじゃねぇ。
まあなまあな、できればそりゃ高級オーディオでばっこし存分にMAXで聴いてもみてぇさ。
でも実際には、んなことどうでもいい。
聴いてて気分よくなりゃそれでいい。
にしてもこの歌、すっげぇ流行ってるみたいで、『 YouTube 』 さんのなかでもいろいろアレンジされたものがある。
ギンギンギターのものからアコギ、ピアノ、元ニートさんらしい人が片手で弾いてるものもあれば、リコーダーの四重奏なんてものまであった。リコーダーはビビッた。ヴァイオリンのはやっぱ美しかった。
あと、なんかライブだかの映像もあって、それ見たら、思いのほかダンサブルにノリノリで歌ってたのにはアメイジング。
もっとこう……なんつーかなぁ～……
よくギターの弾き語りで見かけるような、木の椅子に脚組んで座って、すっげぇ一人ひとり見つめながら歌ったりしてんのかなと思ってた。というより、期待してた。
まあ、あの声の張り方とかからそれはないとは痛感しつつも、あんなピョンピョンしながら手拍子まで促すほどアクティブとまでは想像をはるかに超えたステージパフォーマンス。
どことなく昔のSPEEDチック。
にしてもだ。
この歌を“めっちゃイイ!!” っていう人も多いようだけど、なにがいいんだ?
歌詞か? やっぱ歌詞か?
嗚呼、やっぱ歌詞か。
たしかにすっげぇインパクトあるな。
“一万年と二千年”って、なかなか使わんな。“一億と二千年”ってのも聴かない。 “ くじら ” とか初めて聴いた。
具体性か?
具体的な数字出したほうがいいのか? そっちのほうが受け入れやすいのか?
たしかに、“君が生まれたその瞬間から” とか “ 君は生まれるべくして生まれてきたんだ ” とか、そういう表現よりはズシーンとくるような気もしないでもない。 “ 君と出逢う以前から ” とかな。
それに、歌詞を褒める人の言葉として“そのときの情景が目に浮かぶ”というのはよく聞く。
わかりやすいのか? それでいて自分の経験と重なれば、もう言うことなしってか?
切なさにはノスタルジーってやつが重要だ。
でも、 “ 一万年と二千年前から愛してる ” なんて実体験あるわけねぇ。 “ 一億と二千年あと ” なんて知らねぇ。
“ くじらの残響 ” なんて漁師さんじゃあるめぇしな。
それでいてこのメロディーなラインだ。
まるでオナベさん。
もともとは女性的なやわらかさを漂わせつつ、がっつんがっつんに男らしくとんがった感じ。
歌詞と同じぐらいインパクト大。
とまあ、それでいてストーリー性もあるような気がしてならねぇ。なんかギリシャ神話みたいな印象だ。
なんだ?
懐の深さか? 受け取り方によっては、なんでも受け入れられちゃうような感じ?
なんか昔の歌を思いだす。
昔の歌の歌詞も、けっこうこういう感じ多かった。
実際なんかよくわかんねぇけど、なんとなくわかるような気になっちゃうみたいな空気感。
鬼束ちひろさんの 『 アイアムガー・チャ～アァ～ 』 とか、元ちとせさんの 『 ワダツミのうた 』 だったかっていう歌な。
あ、そういやこの歌の歌詞にも “ 海神 ” っていう単語出てくんな。
まいいや。
アニメの歌だもんな。アニメの設定とか背景とかも関係してんだろうな。そのへんはアニメ知らんからわからん。
関係あればなんでもありな感じ。
だからアニソンはいいのだよ。アニソン聴かねぇやつに “ ノリ ” を語る資格なし。
まあ、とにかくだ。
この歌、なんかおもしれぇ。
聴いてると、なんか笑ってしまうんだな。
そうだ。
とにかく、俺様の地獄にも音楽は絶えないのだ。
- February 2, 2008 7:30 AM
- [ 音楽 ]
