毎日まいにち、テレビに釘付け。
オリンピックってこんなにおもしろかったっけ?
北京だから? 北京五輪だからなの?
こんなにテレビ見てるなんざ、小学校以来ではなかろうか?
一日中テレビの前のソファの上にいる。
生中継を見て、ハイライトも見て、しょうもない話になったらチャンネルをパッパパッパ切り替えて、今度は録画も観る。
時に咆え、時に泣き、時に咆え、時に泣く。
しかし、早くも後半戦に突入である。
実に惜しい。ずっとやってほしい、この世の祭典。
まま、それだと “ 4年に1度 ” っていう時間的な付加価値が下がってしまうのかもしらんけど、やっててほしい。
というより、もっともっとスポーツをテレビで流しててほしいのだよ。
お笑いとかトーク番組も嫌いじゃないけど、やっぱスポーツっしょ。スポーツっしょ?
知らないスポーツもたくさんあって、世界中でその競技に熱を上げてる人たちもいて、だけどおれは知らなくて。
でも、ルールもまったく知らない競技でも、観てればなぜだか白熱する。試合のなかでなんとなくルールが見えてきて、それでもおれには応援することしかできなくて、それでもそれが楽しくて。
スポーツって、やっぱよくね?
人生において、スポーツっていうものに熱を上げたことのない人と、そうじゃない人との心のヒートアップ度は、心身ともに月とスッポン。
これは、そうじゃない人と接してれば、すぐわかる。
自分がスポーツやったことない人ってのは、人のスポーツの応援もできない。
どっかで冷めてんだな。
それが伝わってくる。
伊調馨さん、僕もあなたのあの笑顔に涙した一人です。
表彰台に立ち、メダルに接吻。メダルにキッス。
目を閉じて。接吻。
ごめんなさい ──── テレビのあなたにキスしてしまいました。あまりにも可愛かったもんで。
でもそのあと、ちゃんと拭きました。
勝った瞬間、咆えた。いやぁ~、咆えた。
咆哮でございます。
最高だぜ、あの笑顔。
マットの上に座りこみ、両手で顔を覆ったあのとき、僕は両手を広げて下ろしきってる布のカーテンの向こうにつながってる大空をあおぎました。
前日、お姉さんの伊調千春さんが惜敗だったものの、勝負に生きる者としての強さと弱さを感じました。
テレビの人とかが言ってた “ 姉妹の絆 ” というよりも、おれとしては、「勝負するのは私じゃない、あなたなんだよ」ってお姉さんが背中を押してくれたんだなと。
それって姉妹の絆ではないんじゃなくて?
姉妹だからどうのこうのの話じゃないでしょうに。
テレビはやっぱ全国中継だの世界だの視聴者の目だのがあるってことなのか、ちょっと美化しすぎっすな。
姉妹で出てきたから姉妹の絆っていうのは、ちょっと安易。
プレッシャーがあって、期待もされて、姉妹で金メダルとか言われたけども、やっぱそこはね。勝負の世界に生きる二人ですから?
きっとね、お互いが本当に支え合ってきたのって、レスリング以外の面だと思うのですよねぇ~、個人的には。
北島康介さん、やっぱすげぇな。
もう強ぇとかそういう次元じゃねぇでしょ。
そして、キャプテンという立場。
それでいて期待に応えるビッグマウス。
いやぁ~、すげぇ。
それがなんだい!!
マスコミさんたち、まだレース中だってのに “ 引退 ” とかぬかしたらしいじゃない!!
……頭おかしいんでねぇの? どこのどいつだ?
そういうことしてっから、マスコミ連中はデリカシーがないだの気違いだみたいなこと言われるんでねぇのかって。
そりゃね、北島さんの答えは誤解してしまうような言いまわしだったかもしらんさ。それに、あんな “ 水泳の申し子 ” みたいな人が引退しちゃうってんじゃ、気にもなるだろうよ。
でもよ?
終わってから、せめて全部のレースが終わってからにしようや。
こっちはそれで飯食ってるったって、時には相手の人が食べ終わってから自分の飯を用意するっていう謙虚さぐらい身につけようぜ。
いい年してとか大の大人がとか、スポーツマンシップにのっとってとか言う前に、あんたらの脳内のドーピング検査してもらったほうがいいと思うよ、おれとしては。
にしてもねぇ~、あのリレー……
ホント、メダリストとそうじゃない人の差って、やっぱデカいんだなって感じたな。
そして今回、超絶に感動したのが卓球とホッケーよ。
度肝抜かれたのは、陸上。
柔道は、度肝とか感動は通り越した向こう側の昂ぶり。いや、冷静。
福原愛さんが、もうすっかり大人。
でも、声は昔のまんまで可愛らしいのね。ガッツポーズもこぢんまりとして、小さな巨人って感じでございます。
なんかもう気安く “ 愛ちゃん ” なんて言えないぐらいの貫禄もある。
にしても、卓球っておもしれぇのな!!
なんま、速ぇの。
あれ、実際見えてねぇんじゃね? 感覚で打ち返してるだけなんではなくて?
あり得ないでしょ、あのスピードは。
いやぁ~、岸川くん……
すっげぇ地味なのに、熱いねぇ~。
バックハンド、ありゃ芸術だな。
きみは天才なのか?
って、プロなのね。
卓球にプロがあるなんざ、初めて知ったよ。しかもドイツなんだってな。中国ならわかるけど、ヨーロッパでも盛んなんだな。
でもやっぱ卓球は卓球なんだなぁ~と。
もっと競技人口が増えたら変わってくるんだろうね、そのへんも。
福原愛さんがひときわ目立ってますな。
意外にホッケーがおもしれぇ。
まったくルールはわからないものの、サッカーみたいでなかなかおもしろい。
ただ、サークル内からのシュートしか認められないってのがどうもな。
でも、あの競技でロングシュートもありになったら、危険極まりない感じもするな。
んで、こら、ジャマイカ!!
ずっけぇよ、あんたら……
女子は100mで、1、2、3の上位3つ独占するし、男子じゃウサイン・ボルトさんがぶっちぎりの金メダル。
なんで決勝でかるく流して金メダル?
“ 200も出ねぇのかなぁ~ ” って思ってたらやっぱ出てるし。
まあ、100メートル同様、ぶっちぎるんでしょうな。
とにもかくにも、ほとほと残念なのは、女子マラソン。
土佐さんだっけか?
野口さんが欠場だか棄権だかで、突如決まったランナーだったはず。
だがしかし、何キロだか何十キロだか走ったあたりで、途中リタイア。
非常に残念!! 実に残念!!
どうやら、外反母趾だかだったらしく、さらには1ヶ月以上走ってなかったらしい。そうテレビに出てたサポーターだかサポートチームの人なんだかが言ってた。
野口さんがあんな状態で、言えないじゃないですか。
……言えよ。
むしろ、ちゃんと言うべきだったのでは?
舞台はオリンピックっすよ?
だれが涙ながらに途中リタイアしてしまう姿を観たいと思ってると思うのです?
だれもがメダル、メダルって呪文のように唱えだす晴れ舞台なんですよ?
それとも、選手本人、チームメイトさんたちはだいじょうぶだと思ってたんでしょうか?
でも、テレビに出た人もああやって言ってたし、ある程度の予測がついて、それなりにわかってたんなら、言うべきだったのでは?
日の丸しょって行くっていう意気込みなら、なおさら勝ちにこだわるべきだったのでは?
これは厳しい意見だろうか? 誹謗中傷にあたるんだろうか?
選手に対する敬意に欠けるんだろうか?
痛いのによくがんばったねって言うべきなのか?
いや、それは違うんじゃねぇか?
とはいうものの、マジで、ホント、マ、ジ、で、感動しまくってる今日この近ごろ。
伊調千春さんの逆転勝利、負けたあとでも “ あとに続く人がいるから ” と、晴れやかな笑顔で応対していた強さと優しさ。
いやぁ~、悔しいでしょう。つらいでしょう。
どんな美談に言い換えてみたところで、本人は負けたんだから。
だれも負けること前提で来ないでしょう。負けたっていいなんて気持ちで挑まないでしょう。
目標にしてたのは、あくまでも金メダルなんだから。
浜口京子さんだってそうでしょう。末續さんだってそうでしょう。
福原愛さんも言ってたよ。
ここまできたら勝ちたかった。
そらそうだよ。
しかしどうだい!?
スポーツ以外の面で見れる感動が大きいじゃないですか!!
家族愛があって、支え合う心があって、そして応援するっていう気持ちがあってさ!!
本気だしてだれかに「がんばれ!!」って言えなくなってくるでしょう。テレビに向かって本気でツッコんだり、笑ったり、泣いたりするのって、なんかカッコ悪いことだとか思うようになってくるでしょう。
末續さんのあの潔さ!!
リポーターさんが、なんとなくがんばってフォローしようとしてる言葉を、すべて “ いや、それは関係ないと思います ” って一蹴。
その前の自分で考えられることは全部やったんですけどね。ダメでした。
っていう冷静な言葉がもう、“ 言葉で語ることはなにもありません ” って言ってるようだったもんな。
鼻血出そうになった。
卓球女子の “ 鬼 ” と呼ばれてるらしい平野さんが、香港に勝ったときに見せた涙!!
試合中、「あんた、どんだけ? ちょっと見すぎ見すぎ」ってツッコんでしまうぐらいの気迫。じーっと相手選手から目を離さなかった平野さん。
それが涙!!
いやぁ~、感動。
実に感動。
やっぱ人を感動させるのは、人でしかないんだなと胸の奥に染み渡る。
女子レスリングが好きになった。
なんかテレビばっか観すぎて、ホント、バカになりそうな気配だけども、人間として大きく成長してるような気がする。
オリンピックっつーのは、スポーツを通して将来、子供に夢や希望を与えるのかもしらんけど、それ以上に、大人をもっと成長させてくれる人間の祭典。
オリンピック最高!!!!
ただ……ただ、個人的にすっげぇ気になった人がいる。
池谷さん。
なんかコメンテーターみたいなポジションで出てきてたけども、選手の人とか司会者さんとか、その場の雰囲気に、なんかおもしろいこと言おうとかすっごいがんばってるところが、なんか切なくなった。
いや、わかるよ?
もういつの間にかタレントみたいな位置に落ち着いてて、カメラまわってるからには盛り上げないとっていう意識が働くのもさ。
でも、そのときふと、また体操やればいいのにと感じてしまった。
あ、嵐って、いいね。
オリンピックでも櫻井翔さんが司会者みたいなので出てたり、ホントいろんなところで嵐さんの曲が流れてくる。
聴き慣れたのか、なんかいい感じだ。
SMAP さんたちと違って、歌もうまい。リーダーの人が地味にうまい。声がきれいだ。
松本潤さん、SMAP の木村さんと同じにおいがするけども、松本潤さんのほうが自然。
いわゆる、演出上手。
だから、木村さんよりももっとカッコよく見えてくる。
松本潤さん、もう木村さん超えたな。こりゃ。
でも松本さん、意外に通らない声の高さなのね。
個人的には、相葉さんと櫻井さんと、松本さんが好きだ。
相葉さんはカッコいい。
櫻井さんはおもしれぇ。番組のホストのときでもインタビューのときでも、いっつも話す相手の人の目をずっとしっかり見てしゃべるのが素晴らしい。ここまでがっつり見て話す人って、なかなかいない。ラップ調のところの英語の発音が、恥ずかしいぐらいにいい。うまいのかは別。なんかすっげぇ勉強したんだろうなっていう感じ。
松本さんは、なんかすげぇ。
束縛という名の “ アクセサリー ” を。
前になんかの番組で昔のインタビューかなんかを掘り出してくるっていうので、そう言ったらしいとのことで、なんかすっげぇ鳥肌立ったのを憶えてる。
ただなぁ~……
こないだたまたま観た『 Music Lovers 』っていう番組で歌ってた歌がよかったような気がするんだけども、オリンピック的にはどれなんだ?
福山さんとかレミオロさんとかの曲がメインテーマを据えてるところもあるけど、どちらも違うな。
たしかに “ 高みへ ” みたいなニュアンスはオリンピック的かもしれんけども、どうもこう……
もっとこう……核っていうか、本当に大切な部分っちゅーのが足りないような気がすんだよな。
この『 Love So Sweet 』って歌は、『 Music Lovers 』で初めて知ったわけだけども、この最初のみんなで「クネクネ Yeah Yeah 片手でシュート」って感じの振りつけが好き。PV のほうは退屈。
まあ、個人的に好きになった歌っていうだけだな。
んじゃあ、やっぱ『 One Love 』ってやつなのか?
いや、違うなぁ~……人間ドラマっていう点ではいいんだけども、やっぱ “ 幸せにする ” とかそんなちっちぇもんじゃないもんな。
仲間がどうのこうの、贈る言葉は “ ありがとう ” とかはいい感じで、好きだけどもさ。“ 百年先も愛を誓う ” とか言われてもねぇ~。
そしたらまあ、やっぱそのまんま、なんのひねりもなく『風の向こうへ』って歌になんのか?
しかァ ──────── し!!!!
どっかの番組で流れてた『ハイスクール・ミュージック2』の “ ALL FOR ONE ” でしょう!!
おぉ~、ナイス選曲じゃ~んって思ったわ。
おれも大好きさ。
やっぱりおれは16ビートが好きらしい。
8ビートじゃ単調なのさ。
もしも自分に「がんばって」が言えないときは
だれかにそう言ってあげて
なにを背負っていようとも
なにも捨て去ることはないから
きっと自分を信じるよりも
自分以外のみんなを信じてこれたんだから
無理に前へ進むことなんてないさ
- August 19, 2008 7:06 AM
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