ん~ん、なかなかいい感じだ。
年をとればとるほど、自画自賛ってのは敬遠されるようになるが、やっぱり俺様って天才だ。つくづく感じる。
篠原さんが主演してたんだか、大泉さんが主演を食ってたんだか知らんけど、『ハケンの品格』とかいうドラマが話題になったという。巷では。
俺様もその巷の一端を担ってるわけだけど、 “ 派遣 ” って仕事は昨今需要が高いらしい。即戦力が欲しい企業と、あんまし長居はする気がない人との利害関係が一致。そして、会社の仕事と、就職したその会社と一緒に埋もれてしまう気までは持てない人。
俺様のまわりでもけっこう多いっぽい。
特に女。
なぜだか、女。
やっぱり、女。
まあ、派遣だからなんだってこたぁねぇ。
それよか、そのドラマのなかで篠原さんだかが発した言葉に、大きくうなずいた人が多いらしいという事実。
正社員の連中みんな使えないから、全員入れ替えて。
たしかそんなようなニュアンスだったと思う。なんかのテレビの番宣で、たしか見たはず。聞いたはず。
あ、篠原さんだな。見た見た。
でも言葉ははっきり憶えてない。
その場面を見て、思わず “ ハッ ” って鼻で笑ってしまったのは、はっきりと憶えてる。
職場っつースペースで仕事をするようになると、なんとなくよく聞く言葉だ。
というより、まあ、よく聞くのは “ 使えない ” っていうやつだな。ホントよく聞く。
正社員どうしのあいだからもよく聞こえてくる。バイトから社員とかな。
下から上の目線でよく飛び交う。
中間管理職とか、中途半端な肩書きとかでは、上にも下にもまき散らしてる。
でも、これ不思議と、上から下へっていう関係の目線からはあまり聞かない。
そそ、つまりは、そういうことなんだなと思うわけよ。
最近ならホント、つくづく感じるな、これ。
結局さ?
“ 使えない ” っていうのは、 “ 使うことができない ” っていうことなのかなと。
自分自身の能力の低さを嘆いてるだけなんだなとと。
「あいつはホントに使えない」
それは、 “ あいつはホント、どうやって使ったらいいのかわからない ” ってことで、<やべぇ~~~~~、どうしよぉ~~~~~>って叫んでる感じ。
だから、なぜかそれを聞かされてる側、今それを愚痴られてる人に向かってて、あたかもその人が責められてるような印象を受けてしまうことがあるのではないかというふうに見えるのだな。
「あの、当たる人、間違ってませんこと?」
そう言いたくなることがあるんじゃなかろうか。
“ どいつもこいつも使えないやつばっかりだ ” っていうオッサンは、極限の無能さを自分から叫んでるのと同価値と映る。
というより、そんな上司についてけねぇだろう。
どうなんだろうな。
その『ハケンの品格』ってドラマ、篠原さんこそが職場で完全に孤立してしまう優秀な無能者ってことで描かれてたんだろうか。
それとも、そっからただ “ 優秀 ” っていうだけじゃダメなんだよっていう会社っつーか、老若男女問わずで、かついろんな価値観の渦巻く集団のなかで最重要とされる要素を理解していくっていうなだらかな展開で描かれてたんだろうか。
だからあえて片仮名での “ ハケン ” にしてんだろうか。
とどのつまりは、しょうもない “ 覇権 ” 争いでしかないんだよと。
実際、一流企業だったり、正社員になるとまた違うのかもしれんけど、会社っていう箱のなかでもっとも重要な要素っていうのは、結局のところ、いかにそこに馴染み、溶け込むかにある。
仕事うんぬんは、悲しいかな、二の次、三の次でしかない。
そう見えて仕方ない。
俺様のこのいつもかけてるサングラスのレンズを通すと、だいたい8割の人が、バカと映る。
よく “ バカにバカって言ってなにが悪い ” とか行き場がなくて開きなおったようなこと言う人がいるけど、それは、どうしたって悪いんだよ。
嗚呼……
俺様は、こういう人間のある場所っつーのが、一番嫌いだ。
嫌いだなぁ~。
Moneky Majik さんたちの歌は、なぜだろう ────
まぶたの裏にぼんやりと浮かんでくるのは、どうして、どうして、これがいつも、どうしても。
青空。
狭く四角く区切られた青空。
真っ青なだけじゃなくて、雲が、ちぎれたように浮いてる青。
なまら優しい。
なまら好きだ。
- October 25, 2008 12:57 PM
- [ 感じること ]