それは先週のこと。
いつもどおりにカレーライスを作ろうと思いたつ。
仕事帰りはルンルンだ。
最近では≪東急ストアー≫ではなく、ゲロ近所にできたムダに広い≪ダイイチ≫というスーパーに行くようになった。
材料を調達。
しかし、野菜が高い。
じゃがいもとか人参の話じゃない。チンゲン菜やほうれん草、パプリカなどなど。パセリとかサラダ菜とかサニーレタスとか。
通路をふさぐかたちでスマートボールの台ばりに並べられている野菜じゃなくて、通路沿いに並んでいるほうの野菜。言わば葉野菜というのか、根野菜というのか、小ぶりな野菜のこと。瑞々しさが緑色の光沢となって消費者を魅了してやまないやつ。
必要な材料をどんどん腕のなかに取り込んでいった。
ごぼう、チンゲン菜、たまねぎ、長ネギ、エリンギ、舞茸、ぶなしめじ、レンコン ……
だがしかし、カレーライスの材料としてもっと重要な野菜がなかった。いや、 “ なくなっていた ” というほうが正確か。
それは、キャベツ。
どうやら安売りされていたらしい。
俺様のカレーライスでは、大量のキャベツが投下される。
必須アイテム。絶対にはずせない野菜だ。
あのムダの甘みと食感、そして、なんとなくそれでご飯と具を巻いて食べてみたりできる遊び心。
俺様から “ 遊び心 ” をとったら、そのあとにはなにが残ろうか?
前に、土曜だったけども出社してたとき、親父から突然電話がきた。
契約してる農家さんから直接大量の野菜買ったから、持ってってやるとのこと。
結局ウメくんに実家まで乗せてってもらってもらってきたわけなんだけども、そのときもらったキャベツがゲロうまだったわけ。
和寒町だかの “ 越冬キャベツ ” とかいう種類のらしくて、なまらデッケぇの!!
たぶんこれ。
もらったときの袋がまったく同じだから。まあ、俺様がもらったやつは、すずらんテープが青色ではあったけど、ほかはまったく一緒。
とりあえず “ 越冬キャベツ ” の Wikipedia でもあればいいかなと思ってたけど、Google 先生で一番に出てきたし、ネット販売でも売ってるみたいなので、せっかくだから載せときます。
なんかすっげぇ有名みたい。テレビでも紹介されてるらしい。
まあねぇ~、あれはねぇ~……1回食ってみればわかる。
ありゃもうキャベツじゃねぇよ。
とにかく野菜のくせに “ 肉厚 ” っていう表現が一番似合う。それでいて、市販されてるのとは比較にならないぐらい中身がびっしり詰まってる。身というのか葉っぱというのか、とにかく中身がギュウギュウ詰めって感じ。
5、6玉もらったんで、母親と、同じ職場の女の人にあげたら、「なまらうまい」とのこと。「めっちゃ甘いの」とも言っておられた。
わかる。俺様も同感だ。
なぜか俺様が嬉しくなった。これが農家の人たちの醍醐味というやつなのか?
俺様もう、普通に市販されてるの食いたくねっす。マジで全然違うから。
なので昨日、そのあともらったジンギスカンも併せて親父に追加注文してみた。
ジンギスカンは、 “ 松尾 ” さんじゃねぇよ。
っつーことで、その日のカレーライスへのモチベーションが一気に落ちた俺様は、夢遊病者のように野菜売り場を放浪すること13分。
“ 豚汁の具 ” を手にとったとき、ふと感じた ────
<さんまに大根おろしって最高にうまくね?>
──── すぐさまジャンバーのポケットから携帯電話を取りだした。
1人目……電話に出ず。
もう一度かけても、同じく “ プルルルルルル ” だけが鳴りつづける有様。もう慣れている。
待ってられないので、すぐさまチェンジ。
2人目は、もう10年近い付き合いで仲良くさしてもらってる softbank ショップの店員さん。ゲロかわいいんだな、これが。まあ、ちょっとプライベートで話したくなったっていうのも否定はできまいに。
ここでは仮名としてケリーとしておこう。
- ケリー
- もしもし? ケリーだけど。
- 俺様
- あ、もしもし? 松田だけど。
- ケリー
- ああ、どうした?
- 俺様
- ああ、いや、別に。あ、すいません、こんな夜分遅くに。今だいじょうぶ?
- ケリー
- あ、うん。どうした?
- 俺様
- あ、あのね? カレーライスあるじゃん?
- ケリー
- うん。あるね。
- 俺様
- カレーライスに大根ってマズいの? ヤバい?
- ケリー
- あぁ~、いいんじゃない?
- 俺様
- ああ、そうなの?
- ケリー
- 大根って、あの大根だよね?
- 俺様
- うん。そう、あの大根。
- ケリー
- え? カレーに入れるの?
- 俺様
- そう。入れるの。マズい?
- ケリー
- あぁ~、マズいんじゃない? あり得ない組み合わせだからね。
- 俺様
- そうなんだぁ~。あり得ないんだ。
- ケリー
- うん。あんまりやらないよね。
- 俺様
- ああ、そうかぁ~。うん、わかったわ。ありがとう。
- ケリー
- あ、うん。それだけ?
- 俺様
- うん。それだけ。じゃあ、ありがとう。
- ケリー
- うん。
- 俺様
- ほいじゃ。
- ケリー
- うん。
携帯電話をたたんでポケットに入れながら、コーナーに行って大根を一本つかんだ。
“ あり得ない組み合わせ ” ……それはつまり、だれもやってない、あるいはやろうとしない組み合わせっつーことだかんな。食わず嫌いなわけだ。
ならば、試してみる価値ありではないかと。
それが、これ。
写真の右側で積み木みたいに重なってるやつ。
左上のが、えのきったっけ? なめたけだっけか?
真ん中で、しぼんだじいちゃんの、あるいは、まだ成長過程でちょっと半勃ちぎみみたいのが、毎度お馴染みの手羽元。
あとはまあ、ボロボロといろんなのが混ぜこぜになっちゃってる感じ。
美、美、美味いィ ──────── !!!!!!!!
味は、フツーにそのまんま大根。
それ以上でもそれ以下でもない。
大根は大根だった。
で、カレーライスに大根を入れることによって、まったくもって神の御業かという他の食材とのケミストリーも特に起こってない。
大根は、カレーライスのなかでもやっぱり大根であり、まるで大根のようだった。
Japanese radish の味、そのまんまを主張してきやがる。
大根の味そのものが好きだって人には、たいへんオススメである。
基本的におでんとかお鍋という調理が大嫌いな俺様としては、あまり好ましくない雰囲気。
大根サラダとか大根おろしなら大好きだけども、おでんとか、なんかああいう味の染み渡ったものが良しとされる調理法の大根は、もっぱら大嫌いだ。まったくもって俺様のお口に合わない。
大根は、もしおでんにするんでも、真ん中の芯の部分は白いまんまがいいのだよ。
味がしっかりと染みこんだものっつーのは、どうも味に奥深さを感じないのだよ。
だが、しかし、とってもさっぱりとした後味なのである。
大根が辛さをマイルドにするということはない。
まま、切ってる最中は、ほとほと “ だいじょぶかよ、おい ” ってなぐらい辛さ成分むきだしで俺様に歯向かってきやがってたけども、いざ食べてみたらびっくりさ。
まったく辛くない。必ず甘口のルーを入れてた俺様が、中辛しか使ってない最近のカレーライスでもだ。
またびっくり。
ただただ、後味さっぱりっていう感じが強い。あくまで後味。口のなかにいつまでも残らないのである。
口に入れた瞬間は、思いっきり大根であり、またカレーライスなのだから。
毎日まいにち何日も同じもの食べたくないというやつ、特に男が多いけども、たぶん3日ぐらいはイケると思うの、大根。
ものっそい新鮮なカレーライスになるわけよ。
いや、だってよ?
あり得ない組み合わせなんだろ?
大根とカレーライスは、一般的にだれもやろうとすら思わないんだろ?
っつーか、食ったことねぇだろ、おまえら?
こんなザックザクに大根入ったカレーライスなんて、見たことねぇんだろ?
なんだ?
今まで自分でけっこう料理してきた人は、なんか想像だけだと心配なことでもあんのか?
すっげぇ水っぽくなるなんてことないよ?
あたしのカレーは水使わないからって? 野菜から出る水分だけで作るからって?
いや、あのねぇ~……
たぶん~……たぶんだよ?
大根の水分って、味の角をとってくれるような感じがしたな。
それに、水っぽくなったらルー足しゃあいいだけだしな。
ただまあ、今回はいつもの野菜プラス大根のザク切りだったもんだから、カレーの具があふれ出しやがりまして、こんな有様になっちまっただよ。
焦げつかないって理由で、前に動画つきで『マーブルコートフライパンの効果を、動画でもって検証してみた / Shadowbox.js で動画が表示できるかの検証も兼ねて』ってので紹介した最近はずっと『マーブルフライパン
』で作ってんだけども、もう1つの平たいフライパンに入りきらない具をわけてひと煮立ち。
しばらく食べて、もうひと煮立ち。
3日目ぐらいで、やっと一つのフライパンにおさまるようになった。
中途半端なきのこの味って、ホント最低だな。あれ。
とまあ、そんなわけで、大根カレーライス、実際には大成功だったでございます。
興味のある方は、ぜひ!!
こないだ越冬キャベツとかたくさん親父に野菜もらったとき、なんで大根全部、母親にあげちまったかなぁ~と後悔したもんさ。
今後は、できるだけ大根は入れていこうと思われる。
そして本日、俺様は大変感動した!!!!!!!!
石川佳純さん!!!!
石川さん!! 佳純さん!!
佳純ちゃん!!
佳純!!!!!!!!
いやぁ~、マジで感動した。
ああいうのをホントの “ Never give up ” っつーんだなと。
石川佳純さんは、ランキング99位。
相手の帖雅娜さんは10位。
しかも、先に3セット取られてた上に、3点リードされてたところからの大逆転。
嗚呼、なんと ────
一緒に泣きました。叫びました。おれ。
あれを観て泣かずにいられるでしょうか。
おれは無理です。
可愛いじゃーん!! めっちゃ可愛いじゃーん!!
最後、勝ったときジャンプしちゃったもんね!! 髪の毛がファサッてふんわりしたもんな!!
ゲロかわ。
ああいう子、大好きさ。
女の可愛さって、そういうとこじゃん?
思わず出ちゃった気持ち? 素直なしぐさ?
いいじゃな~い。
熱いやつが大好きなんです。
スカしたやつはカッコ悪いっす。ダセェっす。
俺様、ずっと涼しい顔でスポーツ観ようとするやつ、大っ嫌いです。
なんか腹立つ。
奇跡は、自分に起こるもんじゃない。
きっと、そのまわりに起こるのが奇跡なんだと思ったな。今日は。ホント。
試合中、一人でブツブツと自分に言い聞かせるようなつぶやきが映ってて、おれも一緒に話しました。
「だいじょうぶ。イケる。絶対イケるから。がんばれ」
佳純さん、おれ、奇跡もらったよぉ ──────── !!!!!!!!
福原愛さんは本気だして残念だったけども、なんかすげぇ可愛いかったからいいよ。
インタビュー中に思わず涙がぽろりで、おれもホロリ。
っつーか、たまには負けたっていいじゃない。
負けを知らないやつは弱いよ。いや、マジで。
負けたときの悔しさなんて、実際には自分自身以外にゃわかんねぇもんだしな。
んで、いっつも気になるけど、福原愛さん、ホント試合中ずっと眉間に皺寄せてるよなぁ~と。
笑顔で試合するっていうのは、どうだろうか、福原さん?
なんかダメなときでも、いいときも悪いときも、とりあえず笑って卓球してみるっていうのはいかがかな。
昔、俺様もバスケやってたとき、基本的にずっと怖い顔してやってたけども、なぜだか緊張感なさそうに笑いながら試合やってるほうが調子がよかった。そして、どんどん調子がよくなってった。
ムダな力が入ってないんじゃないかな。
きっと、どんなにヘラヘラしてようが笑ってようが、試合中に緊張感がまったくないなんて人いねぇだろ?
世界相手にやってるアスリートさんなんて、そんなレベルの話でもないだろうに。
別にアスリートの顔なんて、素人に見せたってわかんねぇしさ。集中してるかどうかなんて、他人にゃわかんないっしょ。
そんなの本人が一番よくわかってるわけだし、集中してないスポーツ選手なんていねぇしな。
あぁ~、これだからスポーツはやめられねぇんだよなぁ~。
日本のテレビ局、もっとスポーツ流すべきじゃね?
なんだかんだで一番視聴率もってると思うけどな。
佳純さん!!
ホントにありがとう!!!!!!!!
福原愛さん、ずっと応援してっから!!!!
佳純さんに負けんなよ!!!!
- May 1, 2009 12:24 AM
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